生食パッチについて
- 2018.12.12
- 脳脊髄液減少症

脳脊髄液減少症診療において、生食パッチ(硬膜外生理食塩水注入)は検査と治療において重要と考えています。
検査的な意味においては、生食パッチで頭痛などの症状が、一時的にでも良くなるのかどうかが大切です。
例えば生食パッチをして2週間程は頭痛が軽減したけれど、その後に元の症状に戻ってしまった。
外来受診時には、生食パッチ施行前と、ほとんど変化がなくても、一時的にでも上記のように症状が変化するのかどうかが極めて重要です。
色々な症状に悩まれていると、現在の症状を伝えることが精一杯で、生食パッチ後の症状変化の過程が伝わらない場合が少なくありません。
生食パッチは、ブラッドパッチの模擬テスト的な処置です。
なので、症状を時間経過ごとに記録しておくなどして、変化を伝えて頂けるとありがたいし、より検査の精度もあがると思います。
高橋先生
ひと昔前は、なされていなかった診断、検査に生食パッチが行われているのですか?
研究が進んでいることが伺えます。
ますますのご活躍をお祈りしております。
MK様
コメントありがとうございます。
生食パッチは、以前より行われいて、時には治療につながる有用な方法です。ただ、評価方法が自覚症状に委ねられることが多いので、まだまだ改良の余地があると考えています。