脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

アートセレブ注入について

アートセレブ注入について

人工髄液であるアートセレブ注入療法は、ブラッドパッチなどで、髄液の漏出は止まっているが、髄液が少ないと思われる症例に有効です。

ブラッドパッチを複数回施行していて、ブラッドパッチの追加が血液注入に伴う疼痛などで難しい症例も、アートセレブ注入療法の適応と考えています。

ただし、アートセレブ注入に伴い、髄液漏出が顕著となる症例が散見されます。

何度もアートセレブ注入を繰り返した症例に多く見られます。

髄液漏出はRI脳槽シンチ、CTミエロを施行して診断となりますが、アートセレブ注入後は、髄液漏出が激しい症例が少なくありません。

このような現状もふまえて、当院では、アートセレブ注入治療の追加が必要な体調であっても、最低6ヶ月は間隔を空けるようにしています。

「アートセレブ注入をやると、しばらくの間は調子が良いので、治療を繰り返してしまう」という声を聞くこともありますが、治療頻度を考えることが大切でしょう。

また好調が持続しない場合は、RI脳槽シンチ、CTミエロなどで評価をすることが場合により必要と考えています。