アートセレブ注入について
- 2018.09.18
- 脳脊髄液減少症
人工髄液であるアートセレブ注入療法は、ブラッドパッチなどで、髄液の漏出は止まっているが、髄液が少ないと思われる症例に有効です。
ブラッドパッチを複数回施行していて、ブラッドパッチの追加が血液注入に伴う疼痛などで難しい症例も、アートセレブ注入療法の適応と考えています。
ただし、アートセレブ注入に伴い、髄液漏出が顕著となる症例が散見されます。
何度もアートセレブ注入を繰り返した症例に多く見られます。
髄液漏出はRI脳槽シンチ、CTミエロを施行して診断となりますが、アートセレブ注入後は、髄液漏出が激しい症例が少なくありません。
このような現状もふまえて、当院では、アートセレブ注入治療の追加が必要な体調であっても、最低6ヶ月は間隔を空けるようにしています。
「アートセレブ注入をやると、しばらくの間は調子が良いので、治療を繰り返してしまう」という声を聞くこともありますが、治療頻度を考えることが大切でしょう。
また好調が持続しない場合は、RI脳槽シンチ、CTミエロなどで評価をすることが場合により必要と考えています。
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