脳脊髄液漏出症を診断できる新しいマーカー
- 2018.04.17
- 脳脊髄液減少症
福島県立医科大学、生化学教室の髄液に関する研究成果が、国際科学雑誌Biochimica et Biophysica Acta-General Subjectに掲載されました。
https://www.amed.go.jp/news/release_20180416.html
脳脊髄液漏出症といっても、狭義の特発性低髄液圧症候群症例において、優位な差が認められました。
髄液に関する非常に有意義な研究成果で、発展性が大いに期待されます。また、脳脊髄液減少症が研究対象になり、さらに、国際科学雑誌に掲載されるという形で認められたのは、とてもありがたいことであると感じております。
こういった研究が進むことで髄液に関する知見が高まり、脳脊髄液減少症に対する認知も進む事でしょう。
福島県立医科大学、生化学教室の偉大な研究と多大な苦労に敬意を表し、さらなる発展を心よりお祈り申し上げます。
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高橋浩一 先生
最近の医学バラエティ番組は、「神の手」などといって、外科系の臨床医ばかり持て囃される傾向にあると思います。
高橋先生の今日の記事を拝読して、基礎医学の大切さを改めて感じます。
根底のところを研究している方々にこそ、陽が当たるべきです。
このマーカーは山王病院ではまだ取り入れられてないのでしょうか?先月急に頭痛がし そのまま起きれなくなり近くの病院で脳脊髄液減少症と診断され二週間入院し 自然治癒の可能性を信じて退院しました。頭痛はしなくなったものの背部のゾゾっとする違和感はあり 退院後二週間目にして耳の閉塞感が悪化しつつあります。
やはり手術しなければいけないですよね。
脳脊髄液減少症で頭痛が無いという事もあるんでしょうか?
るり様
コメントありがとうございます。
このマーカーはまだ研究レベルで、臨床応用には至っていません。
ただ非常に発展性がある研究ですので、今後につながればと思います。