脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脳脊髄液減少症と体位性頻脈症候群

脳脊髄液減少症と体位性頻脈症候群

第17回日本脳脊髄液減少症研究会

http://www.csfh17.com/

光藤尚先生の会長講演は、

「脳脊髄液減少症と体位性頻脈症候群」

でした。

脳脊髄液減少症を疑う症例の中に、体位性頻脈症候群 Postural orthostatic tachycardia syndrome, POTSを認めた症例のご経験から、脳脊髄液減少症とPOTSの関係を検討されてきました。

脳脊髄液減少症とPOTSとは、症状が似ているので、鑑別は決して簡単ではありません。

また脳脊髄液減少症の体調不良で寝たきり状態が長期化したり、安静が長期に及ぶことで、POTSを併発する場合もあります。

POTSの治療法は、メトリジン、補中益気湯などの内服治療に加え、水分補給、運動療法が主のようです。

脳脊髄液減少症と、水分補給、運動については、方向性は似ているので、POTSを併発したとしても、体力回復が大切と新たに感じました。