脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

フィブリン糊パッチ

フィブリン糊パッチ

フィブリン糊パッチという2015年に当院で倫理委員会を通過した治療

様々な事があって、今まで治療を中断していましたが、本年より再開いたしました。

フィブリン糊パッチとは、血液中のフィブリンという血液凝固に関わるたんぱく質を硬膜外に注入する治療です。フィブリン糊は血液製剤です。

血液より強固な凝固機能で、髄液の漏れを止める目的で脳脊髄液減少症症例に対して治療を行います。

フィブリン糊パッチの適応は 

  1. ブラッドパッチの効果が一時的で、長期に持続しない。
  2. ブラッドパッチを複数回施行している。

症例と考えています。

ブラッドパッチを行うと、一定期間は調子が良いものの、時間の経過で調子が元に戻り、またブラッドパッチを行うと、一定期間、良い状態を維持できる、といったことを繰り返す症例ではフィブリン糊パッチを考慮して良いと思います。