脳脊髄液減少症に対する画像診断
- 2017.03.26
- 脳脊髄液減少症
第16回 日本脳脊髄液減少症研究会でも、AMED (日本医療研究開発機構)での、「非典型例の診断基準の開拓」と、「小児の脳脊髄液減少症の病態解明と診断治療法の開発」の研究においても、脳脊髄液減少症に対する画像診断について大くのディスカッションがなされています。
脳脊髄液減少症に対する画像診断の歴史を簡単に振り返ってみると
2000年に篠永先生が脳脊髄液減少症診療をはじめられた頃、RI脳槽シンチが診断に非常に有用でした。
2012年、厚労省の画像診断基準が発表された頃から、CTミエロが様々な施設で施行されるようになって、新たに色々な事が分かってきました。
そして最近、ディスカッションの中心になってきているのは、脊髄MRIです。
脊髄MRI, CTミエロ、そして現在も有用な診断トゥールであるRI脳槽シンチを組み合わせると診断制度が上がるだけでなく、髄液動態についても発見があります。
まだ脊髄MRIのみでは、典型的症例でしか、確実に診断ができません。
しかし将来的には、腰椎穿刺を伴わないMRIだけで脳脊髄液減少症の診断ができるようになればと思っています。
高橋浩一 先生
腰椎穿刺とMRIでは、身体に及ぼす侵襲度?が全く違うと思います。
やはり治療も身体に優しくあってほしいです。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
以前、脳の血管を写すは脳血管撮影は、大がかりでした。しかし現在は低侵襲の方法が出てきていますし、MRアンギオもあります。
脳脊髄液減少症に関しても、低侵襲で検査できるようにしていきたいです。
いつもブログを拝見させていただいています。
体内医療機器を埋め込んでいる者ですが、容易にMRIが出来ません。
しかし、脳脊髄液減少症の検査では、CTミエロで判断出来るとのことで、診断がついたことは有り難く思います。
中には先進医療の病院でも、MRIから検査をやらないと受け入れてもらえません。また体内医療機器を埋め込んである人は受け入れ拒否されます。
交通事故で負傷した時の、首の神経の圧迫しているような症状があり、検査をしたいのですが、3テスラ位のMRIが有効のようです。
磁場強度が強くなるほど、MRIをやるにも、体内医療機器を一旦取り出す手術が必要になる為、検査が出来ず痛みに耐えています。
何にしても診断し治療にたどり着くことは、早期回復にも繋がります。
体内医療機器の方でも安心して鮮明にMRIが出来るよう、医療ももっと進歩してもらいたいと、常に感じます。
脳脊髄液減少症の検査も簡単に出来るようなると、体の負担も減りますね。
マイロ様
コメントありがとうございます。
体内医療機器や、ペースメーカーの対応は今後の課題です。
医学の研究、きりがないと感じます。