脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脳脊髄液減少症に対する画像診断

脳脊髄液減少症に対する画像診断

第16回 日本脳脊髄液減少症研究会でも、AMED (日本医療研究開発機構)での、「非典型例の診断基準の開拓」と、「小児の脳脊髄液減少症の病態解明と診断治療法の開発」の研究においても、脳脊髄液減少症に対する画像診断について大くのディスカッションがなされています。

脳脊髄液減少症に対する画像診断の歴史を簡単に振り返ってみると

2000年に篠永先生が脳脊髄液減少症診療をはじめられた頃、RI脳槽シンチが診断に非常に有用でした。

2012年、厚労省の画像診断基準が発表された頃から、CTミエロが様々な施設で施行されるようになって、新たに色々な事が分かってきました。

そして最近、ディスカッションの中心になってきているのは、脊髄MRIです。

脊髄MRI, CTミエロ、そして現在も有用な診断トゥールであるRI脳槽シンチを組み合わせると診断制度が上がるだけでなく、髄液動態についても発見があります。

まだ脊髄MRIのみでは、典型的症例でしか、確実に診断ができません。

しかし将来的には、腰椎穿刺を伴わないMRIだけで脳脊髄液減少症の診断ができるようになればと思っています。