脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

先進医療から保険適用まで

先進医療から保険適用まで

脳脊髄液減少症に対する治療が先進医療か、保険適用になっているか、わからないという質問を頂きましたので、回答します。

平成24年春にに、先進医療認定医療機関で、厚生労働省脳脊髄液減少症の診断・治療法に関する研究班発表の脳脊髄液漏出症画像判定基準を満たした症例に対して、ブラッドパッチに対して先進医療が認められるようになりました。

当山王病院では、同年8月に先進医療の認定を受けました。

これによって、先進医療に認定された症例に対して、保険診療と、ほとんど同等の費用で、ブラッドパッチが受けられるようになりました。

それから年月を重ねること4年、ようやく昨年4月より、ブラッドパッチが健康保険収載されました。

ただし、厚生労働省脳脊髄液減少症の診断・治療法に関する研究班発表の脳脊髄液漏出症画像判定基準を満たした症例に対してです。

現在、AMED: Japan Agency for Medical Research and Development (日本医療研究開発機構)での脳脊髄液減少症の非典型例及び小児例の診断・治療法開拓に関する研究にて、より良い診断基準作成に向けた研究が進められています。