脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

アートセレブ治療の現状

アートセレブ治療の現状

アートセレブ治療について質問が多いので、現在までで分かっている範囲の事を述べさせて頂きます。

 アートセレブ治療の適応は、

 「ブラッドパッチなどで、髄液の漏出は止まっているが、髄液が少ないと思われる症例」

を考えています。

なので、ブラッドパッチを複数回施行していて、治療効果に限界のある症例が対象なります。

まだ症例が充分でないので、きっちりと統計を取っていませんが、アートセレブの有効率は、約50%程度かと思います。

効果の発現は、治療後にすぐに表れる方もいれば、数か月経過して症状が軽減される症例もあります。

効果の持続期間も、人それぞれです。

アートセレブ治療を多く施行し、その後に髄液漏出を併発した症例があり、治療回数は多くすべきでないと考えています。

現在当院では、治療の追加が必要な体調であっても、アートセレブ治療に関しては、最低6ヶ月は間隔を空けるようにしています。

効果が数カ月して発現する症例があることと、総治療回数を最小限にとどめたいという考えからです。

アートセレブ治療を行っている治療施設が極端に少なく、当院でも治療を開始して1年程ですので、まだまだ不確定な部分が残されています。

今後も症例を積み重ね、治療成績向上に努めたいと思います。