群馬からの質問 その三
- 2016.02.09
- 脳脊髄液減少症
先日の群馬での脳脊髄液減少症医療講習会 質問 その三です。
・ 妊娠、出産しても大丈夫ですか。
大丈夫です!
・ 頭痛等の症状が出て安静・水分補給等を行っても症状の改善が見られない場合は、早くブラッドパッチをした方が早く改善しやすいのでしょうか。何年も経過してからだと治りにくい事はありますか。
保存的治療で効果が乏しい場合は、早めにブラッドパッチを施行した方が回復が早いと思います。
15歳以下を対象にした以下の論文では、発症1年未満に治療を受けると、90%以上の有効率があるが、発症から治療までの期間が5年以上では、有効率は50%です。
https://takahashik.com/presentation/post-4304/
また、安静のリスクもあります。
・ 腰椎穿刺は側臥位(背中を丸める)の方が穿刺しやすいと思いますが、腹臥位で施行するのには何か理由はあるのでしょうか。
治療開始当初は、側臥位で行っていましたが、腹臥位(うつ伏せ姿勢)の方が正中を間違いにくいのと、頚部からのブラッドパッチは側臥位では施行が難しいため、腹臥位で行っています。腹臥位の方が、肥満体系でも正中を誤ることが少ないので、安全かつ確実に施行できると考えています。
-
前の記事
群馬からの質問 そのニ 2016.02.09
-
次の記事
自転車 2016.02.16
高橋浩一 先生
息子の嫁が出産し、他人事ながら、一大事業だなあと思い返しています。
本症に罹患された方は、大変だと思いますが、出産された喜びは、それだけ大きくなると推察いたします。
「子どもをたくさん増やすこと」は、一家庭の問題だけでなく、国家の発展にとっても、必要不可欠な課題ととらえています。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
子ども達、かわいいですよね!先日、抱かせて頂いた赤ちゃんの感触が残っています。御指摘の通りと思います。