脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脊椎脊髄ジャーナル

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脊椎脊髄ジャーナル 8月号

特集 「脳脊髄液ーどこからどこへ」

https://www.miwapubl.com/products/detail.php?product_id=1778

「髄液循環からみた髄液減少症」のタイトルで執筆させて頂きました。

脊椎脊髄ジャーナルは、脊椎脊髄の領域を統合する専門誌で、過去にも脳脊髄液減少症が三回ほど特集されました。

しかし、脳脊髄液減少症に対しては、依然として懐疑的または反対意見が多いのが現状です。

そんな中に、「髄液」という中枢神経を扱う方々には避けて通ることのできない、重要な分野で、

大分大学の三浦真弘先生などビッグネームが連なる中に、髄液減少症病態からの観点として、私を執筆者の一人として選んで頂けたのは、非常に、非常に光栄と感じております。

関係者方々に心より御礼申し上げます。

本論文では、実際の髄液減少症症例を提示し、画像所見、および ブラッドパッチの効果から髄液動態について考察しました。

アカデミックな知見を提示していくことは、脳脊髄液減少症の認知度向上につながると信じて、今後も頑張っていきます!

まとめの文のみ掲載させて頂きます。

髄液減少症を通して,髄液動態について検討した.

髄液の尾側から頭側へのバルクフローは乏しく,撹拌と拡散しているのみで,上矢状洞付近のくも膜顆粒が髄液の主吸収路ではない.

脊髄神経根を介する髄液吸収経路が存在し,髄液減少症の一病態として,同経路からの髄液過吸収が考えられる.