この体調不良は何?
- 2015.05.19
- 脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症の検査をしたけれど、違った。
症状から脳脊髄液減少症は否定的。
では、この体調不良は何なの?
といった声をよく頂きます。
多彩な不定愁訴の場合は、甲状腺など内分泌異常、自己免疫疾患などの内科疾患の可能性があり、除外すべきです。
それらの異常も無い場合、経過や症状から、「眼科領域」「耳鼻科領域」など絞れる場合は、それぞれ受診した方が良い科を薦めさせて頂きます。
ただ実際の臨床では、本当に診断が難しい場合や原因不明は決して稀でありあません。
その際は、総合診療科など紹介させて頂いています。
以前にシーハン症候群の診断を頂いたのも総合診療科でした。
https://takahashik.com/csf/post-3050/
診断困難症例に対して診断をつけるのは、総合診療科のような一人の患者に対して複数の医師が接していくような体制が大切かと思います。それでも診断困難な症例が存在します。
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高橋先生の文面には温かさと優しさと明るさのお人柄が出ていらして、きっと患者さんや周りの方から慕われていらっしゃることと思います。
本当に患者さんたちを思ってくださっていることがよくわかり、そんな先生がいてくださるだけで嬉しくなりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
先生のブログにコメントする方々も明るく前向きで素敵ですね。
先生、皆さんありがとうございます!
これからもブログ、コメント楽しみにしています。
総合診療科というものがあるのですね。
わからないときや行き詰まったときに、頼りになってくれるのはありがたい存在ですね。
いろいろと先生、皆さんありがとうございます。
本当にそういったものがしっかり機能している病院は信念?みたいなものが統一されていて、すごいのでしょうね。
良い先生との出逢いは患者さんを心身ともに救ってくれますよね。
高橋先生もそんな先生の一人でいらっしゃることはブログ
での皆さんとの話や先生のお写真を拝見して思いました。
先生も皆さんも一生懸命生きていらっしゃるのが文面から伝わり、元気をもらっています。
かお様
コメントありがとうございます。
症状、状態がノーマルの範囲か、アブノーマルなのかも重要になってきます。
本当によくわからない時、総合診療科頼みになってきます。
高橋 浩一 先生
私の場合、長引く咳が悪性腫瘍から来ているものでした。
そんな繋がりは、素人にはなかなか考えつきませんよね。
それを、あるクリニックのDrが、私の指の爪の変色を見ただけで、大病院の精密検査に繋げて下さったのです。
精密検査、即、入院。危ないところでした…。
診療科目が細分化されている日本の医療で、総合診療科の役割はとても大きいと思います。
設置も、だんだん整って来ているようですが、複数の診療科をもつ大病院には、完備されたら、ずいぶん患者のためになると思います。
F様
コメントありがとうございます。
専門性が細分化した事による利点はたくさんあるのですが、一方で全身を診ていく総合診療科のような役割は重要でしょうね。
高橋浩一 先生
みなさま
総合診療科も、だんだん整備されてきて、こんなサイトもあります。ご参考まで。
http://www.primary-care.or.jp/paramedic/medical_list.html
わが県にも20院ありました。
あきちゃんで~す様
情報ありがとうございます。
学会としてプライマリーケアのレベルを上げていくのは非常に重要かと!
またNHKのドクターGのような番組も総合診療医育成に大きいと思います。