どこまでが髄液動態異常か!?
- 2014.09.27
- 脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症は、多彩な症状を呈します。
そのため、どの症状が脳脊髄液減少症で、どの症状が脳脊髄液減少症とは違う病態から生じるのか、判断が困難な場合も少なくありません。
私も診療をしていて、判断に迷う場合が多々あります。
大まかには、
- ブラッドパッチ前の症状に似ている場合は、髄液動態の異常からの可能性がある。
- ブラッドパッチ前と症状が異なる場合は、別の病態の可能性を考える。
です。
それから症状を伝える場合、脳脊髄液減少症を前面に出してくると、しっかりと診療頂けない場合があります。
脳脊髄液減少症闘病中のある方
意識消失を時々起こすのですが、救急車を呼びだした際に、「脳脊髄液減少症による意識消失」と伝えた所、診てくれる病院が、なかなか見つからなかったそうです。
「意識消失」のみを話したのであれば、おそらく診療受け入れ可能な病院は増えてくるでしょう。
意識消失は、時に重篤な場合があります。脳脊髄液減少症が原因かもしれませんが、違う病態からかもしれません。
まず症状のみを伝え、緊急性のある病態がない事を確認するのが重要と感じています。
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