睡眠は重要
- 2013.12.10
- 脳脊髄液減少症
当たり前の事ですが、睡眠が重要であると改めて感じました。
40代女性
脳脊髄液減少症の診断にて、ブラッドパッチを3回施行。
強固な頭痛の頻度は減少しましたが、それでも頭痛、嘔気、ふらつきなど持続しました。
就労は、かろうじて可能ですが、本人曰く「ギリギリの状態でこなしている。」です。
生活習慣を聞いてみると、食事はバランスを心掛けて、しっかり摂れています。
運動に関しては、まだできる状態ではありませんが、週5日の通勤、それから、なるべく階段を使用するよう心掛けているそうでしたので、適度な運動はしているのではと推測しました。
睡眠に関しては、1日6時間との事でした。
若い頃から、1日6時間睡眠で生活してきたので、本人曰く、充分な睡眠量だとの事です。
ただ、体調不良が持続していて、1日6時間睡眠は、少々、少ないかもしれないと考え、
「もっと睡眠時間を増やしてみては!?」
とアドバイスしてみました。
「わかりました。試してみます。」
そして次の受診
「頭痛が、すっかり良くなりました!」
「ふらつきも、嘔気もありません。」
「アドバイス頂いた後、1日8時間以上、寝るようにしてから、本当に調子良くなりました。ありがとうございます。」
ブラッドパッチや薬物療法も大切ですが、生活の基本である
睡眠、食事、適度な運動
も、重要です。逆に生活の基本が、しっかりしていないと治療効果は不十分になりかねません。
何とか工夫して、睡眠を確保してみて下さい。
参考までに、私の睡眠の工夫は、眠り姫
です。
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高橋先生
先生の記事を拝読して、運動やアミノ酸などを紹介する割ほどには、睡眠についてコメントしてこなかったことに気づきました。
私も、交通事故に遭うまでは睡眠は5時間あれば十分でした。今は7時間は確保するようにしています。そうしないと、せっかく手術で治していただいたのに、論文のアイディアなどが全くひらめきません。7時間寝ていても起きたときに「まだ寝足りない」と思ったら、躊躇せずに二度寝しています。
がんばることに意義があるのではなく仕事をやり遂げることに意味があるのだからと、開き直っています。
山室真澄様
コメントありがとうございます。
「生活の基本は重要である」という事、診療では口癖のようにアドバイスさせて頂いています。
山室様も、以前より睡眠時間を多くとると楽になるとの事、睡眠の重要性をさらに認識した想いです!
高橋 浩一 先生
幼少時、私が父母の実家に帰省した時、体調を崩すと、
両家の祖母たちは(生まれも育ちも全く違うのに)、
口をそろえるように、「寝るが一番!」といって、
私を床に就かせようとしました。
まさに、「生きる知恵」だったのでしょう。
ゲゲゲの鬼太郎で大ブレークした水木しげる氏は、
「私は”睡眠力”によって傷とか病気を秘かに治し、
今日まで”無病”である。私は”睡眠力”は”幸福力”ではないか、
と思っている。」
と述べていらっしゃいますし、古来から、睡眠に関する格言は、
枚挙にいとまありません。
やはり、「快食。快眠。快便。」は健康の三大要素なのでしょうね。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
御指摘の通りと思います。
私も、うだつが上がらない時は、寝る事にしています。