脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

髄液動態について 脳脊髄液減少症症例から

髄液動態について 脳脊髄液減少症症例から

先日の脳神経外科学会学術総会後に、髄液動態について熱くディスカッションさせて頂いたT大学の著名な先生

先日、T大学にお邪魔し、再び髄液について勉強させて頂きました。

私は「髄液動態について 脳脊髄液減少症症例から」と題して脳脊髄液減少症症例を中心に、髄液の機能、動態について考えている事をプレゼンテーションさせて頂きました。

T大学の著名な先生は、

「脳脊髄液減少症症例の多彩な症状、それからRI脳槽シンチ所見は、非常に貴重だ。」

「髄液についての機能や動態など、まだ不明な点を解決する可能性を十分に持っている。」

と述べられるなど、御参加頂いた先生方々には、非常に興味を示して頂きました。

また著名な先生は、

「こんなに豊富な症例を持って、学問的に興味を示す方はいなかったのですか?」

と尋ねられました。

確かに、共同研究のお話しなど、数件頂いてきていますが、学問的に発展させていこう!という話よりも、はるかに多い否定的な意見の対応に、かなりの労力を使ってきました。

新しい医学概念が提唱された場合は、やむを得ない問題だと思いますが、時間の割に学問的な発展に乏しいと感じています。

一方で、脳脊髄液減少症症例を肯定的に、学問的に検討していくと、様々な知見が明らかになってくる可能性があります。

本来の学問の、あるべき姿とも感じましたし、やり甲斐を感じています。

著名な先生の、非常にありがたい声かけ、髄液の機能、動態の解明に向けて、非常に大きな勇気と元気を頂きました。感謝です!