ポツンポツンと出現する症状は?
- 2019.07.16
- 脳脊髄液減少症
脳脊髄液減少症は多彩な症状ゆえに、
原因不明
至って健康と判断される
症状持続
といった場合には心配になる方々は少なくありません。
脳脊髄液減少症を疑う症状として、
症状は、連日性
外傷1ヶ月以内、もしくは誘因なく症状が出現
立位で悪化傾向
気圧の変化で悪化傾向
MRIなどの諸検査で異常を認めない
鎮痛剤投与や抗精神薬投与などの効果が乏しい
通常でない、難治性のむち打ち症
外傷や事故をきっかけに、人が変わった
運動で症状が悪化
水分補給や点滴で、一時的に症状が緩和される
が挙げられます。
特に「症状は、連日性」というのは、かなりキーかと考えています。
先日頂いた相談メールを紹介させて頂きます。
「中学3年男子14歳(サッカー部)の息子がいるものです。
息子は今年の2月、授業中に頭痛があり、目を閉じてしばらくして目を開けた時には、自分も周りの人も分からなくなり、記憶を無くしてしまいました。
MRIや採血などの検査を受けましたが、健康そのものと言われ、解離性健忘との診断に至りました。
2月から、既に5回も記憶を無くしています。
その2月の記憶を無くす前日に、スノーボードへ出かけています。
スノーボードで、派手に転んだとかは無いようです。
毎日と言うわけでは無いですが、頭痛、首や肩の痛み、倦怠感、記憶障害(解離)があります。」
脳脊髄液減少症を完全に否定はできませんが、症状は連日出現しているようではないので、少なくとも典型的ではありません。
むしろ、てんかんの可能性を考えるべきかなとメールを通じて感じました。
脳脊髄液減少症も、てんかんも診断が決して簡単でありません。ゆえにそれぞれ、病院で「異常なし」と判断されても、専門医師によって診断されることは稀ではありません。
連日常時でなく、症状がポツンポツンと出現して持続する場合は、「てんかん」の可能性も考えるべきかなと思います。
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