脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

尊敬すべき名医

尊敬すべき名医

先日、ある勉強会で、脳脊髄液減少症の分野では神的な存在である、篠永正道先生に御講演を頂きました。

講演の最後のスライドには、

「患者とともに悩み、患者とともに喜ぶ」

と綴られました。

そして、病に悩む方々の苦しみを理解する事がとても重要と述べられました。

しばしば、脳脊髄液減少症に悩む方々は「詐病」扱いされますが、訴えを聞いていれば、それは区別できます。

また、参加されていたある耳鼻科医師(篠永先生とは初対面)が

「通常、ある分野の権威者というのは、私の言う事が絶対であり・・・的な、ある種、傲慢な方が多いのに、多くの先生の意見に耳を傾け、さらに向上しようとされる姿勢に、驚くとともに、敬服します。」

と、述べていました。全く同感でした。

勉強会の後の懇親会では、脳脊髄液減少症を主なテーマに話が盛り上がりました。

最後に篠永先生は

「久しぶりに共通語で会話をした感じです。」

と、嬉しそうに話されました。

篠永先生の仕事量は、とても、とても膨大です。しかも一人で、脳脊髄液減少症を少しでも認知させようと、奮闘されています。さらに、脳脊髄液減少症を肯定しない方々との対応も非常に多いそうです。この言葉には、想像できない御苦労を垣間見た感じがしました。

篠永先生の考え方、人柄に改めて尊敬の念を高くし、これからも御教授賜りたいとの想いを強めました。同時に、さらに私自身頑張らねばと刺激を頂きました。