手術後の起立性頭痛
- 2013.07.10
- 脳脊髄液減少症
40代、男性
腰椎椎間板ヘルニアの手術後より、起き上ると強固になる、頭痛、頚部痛などが出現しました。
治療病院では、術後の画像や手術中のビデオを見直したものの、症状につながるような異常、手術手技の問題は、なかったそうです。
しかし諸症状は、わずかに改善するものの、ほとんど寝たきり状態となり、就労不能となりました。
発症から数年して山王病院を受診、RI脳槽シンチにて髄液漏出像が認められ、脳脊髄液減少症と診断しました。
ブラッドパッチを施行した所、頭痛などが軽減し、効果を認めています。
脳脊髄液減少症は、尻もちなど軽微な外傷で発症する場合があります。
脊髄をはじめ、いかなる手術でも侵襲を伴いますので、ある意味での外傷が加わると考えて良いでしょう。
手術手技上に全く問題なかったとしても、手術という外傷で、脳脊髄液減少症が発症しても不思議ではないと思います。
そのため、手術後に起立で悪化する頭痛などが強固に持続する場合は、原因の一つとして脳脊髄液減少症を考えて良いのではないでしょうか?
ただし、手術後に脳脊髄液減少症が発症したとしても、医療ミスではなく、合併症の範囲です。治療頂いた病院に対しては、訴えるなどの行為は行わないよう、お願い申し上げます。
高橋浩一 先生
事故後、手術後の合併症の一つとして「脳脊髄液減少症」がDrから認められればいいのですが、
現状では、「クレーマー」「金ほしさ」などと誤解されてしまう場合もあるときいています。
脳脊髄液減少症が、早く、医学生の教科書にも載る様な時代が来るといいのにと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
本当ですね!
医原性の場合、早期に治療すれば、良くなる事が多いので、その意味でも認知が高まれば!と思います。