脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

歩ける喜びをかみしめて!

歩ける喜びをかみしめて!
Y.Fさん、中学校2年生の女子です。

本年5月にしりもちをついてから、激しい起立性頭痛に悩み、全くの寝たきり状態になりました。
頭を1度でも上げると、頭痛が強くて耐えられなくなるそうです。
当初は原因が分からず、時が過ぎました。

7月に山王病院を受診し、脳脊髄液減少症の診断でブラッドパッチを行いました。
しかし、治療効果はほとんどありませんでした。
それでも、Y.Fさんは、何とか良くなろうとリクライニング・ベッドで少しずつ角度を上げて、頭痛に耐える訓練をされたそうです。しかし、決して良くなることはありませんでした。

そんな状態にも関わらず、山王病院には明るく受診されます。何とか力になりたいと2ヵ月後に、2回目のブラッドパッチを施行しました。
2回目の治療後は、目がはっきり見える!リクライニング・ベッドで10度位角度をつけても、頭痛が軽い!

効果が現れ始めました。

11月には、なんと車椅子で来院されました。
そして、先日は自力歩行で・・・!ジャンプもできる・・・!
嬉しくて、感情をコントロールするのに苦労しました。


発病当初、原因が分からず、また、学校からの理解も得られなかったようです。当時の御家族の苦悩は相当であったと思います。
しかし、笑顔で頑張るY.Fさんをサポートし、回復された御家族の尽力には敬服します。

また、Y.Fさんを支えて頂いた、子どもの脳脊髄液減少症支援チームのお力にも本当に感謝です。

現在も、脳脊髄液減少症と闘病中の方々がいますが、全ての方々の回復を望み、私自身も頑張りたいと思います。