脳科学より心理学
- 2012.10.09
- 脳脊髄液減少症
「脳科学より心理学」国際医療福祉大学 和田秀樹教授著 (ディスカバー)
http://d21blog.jp/discover/2011/04/post-1e01.html
今まで私が考えていた事をサポート頂き、また新たな考え方を学べ、とても勉強になりました。
例えば脳トレや百マス計算などをやると脳年齢が若返るのか!?
和田教授は、百マス計算などをした後に何をするかが重要と指摘されました。
私も以前から、脳を刺激する一つの方法としては良いとは思っていましたが、それにとらわれ過ぎるのは、いかがなものかと感じていました。
皆様、それぞれ目標や、やるべき事があると思います。
その目標の大部分が百マス計算で速く正答できるようになる!脳トレで若い脳年齢をたたき出す!になるのではなく、学校の試験や仕事でのプレゼンテーションなどに向けていくべきです。
確かに百マス計算などは脳を活性化させる方法としては良いと思います。「脳のワォーミングアップ」のような感覚です。
脳がワォーミングアップした後に、試験のための勉強でも、仕事に対する勉強でも、すると能率が上がりやすいです。
つまり脳トレや百マス計算だけやって満足せず、自分のやるべき事へつなげていく事が重要な訳です。
また御高齢者の場合、百マス計算や脳トレが好きだ!楽しい!と感じてやるのであれば良いですが、苦痛、面倒、嫌だという感覚であればやらない方が良いと思います。
それから心理学の有効性例えば動機づけについても述べられていました。
内発的モチベーションで動く人間もいれば、外発的モチベーションで動く人間もいます。
希望を持つ事でやる気を出す人もいれば、充実感で頑張る人もいる。人間関係で、やる気が出る人もいます。
つまり動機づけに万能な処方箋は存在せず、個々に合ったものを探すべきです。
同時に自分と同じ方法で、やる気を出さないからといって、「あいつは、やる気がないからダメだ…。」と判断するのでなく、別に、やる気をださせる方法を考える事が重要です。
私は脳科学というよりは、神経科学として、神経発生学、脳脊髄液循環生理学を、心理学としてスポーツ心理学を学んでいます。
特にスポーツ心理学は数年前から勉強していますが、和田教授の述べられている通り、仕事にも応用可能で、背中を押して頂いた想いです!
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高橋浩一 先生
「脳科学より心理学」私も読ませていただきます。
脳科学は、知っても応用はできません(高橋先生は別ですが)が、心理学は、知れば知っただけ、自分の行動の指針にできます。
スポーツ心理学は、日常のメンタルトレーニングに大いに役立ちますし、一歩進んで、「ポジティブ・シンキング」の中核となると思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
心理学の効果は、脳科学的にみても裏付けができます。
ただし脳科学的に何かをしようとすると、行動など難しくなると思います。
何かをやる場合に、簡単で楽しく!が重要と考えていますので、そういった意味でも、この著書にも後押し頂いた想いでした!
高橋先生
「脳科学より心理学」を読みました。
新たな発見がたくさんありました。ご紹介頂きありがとうございました。
特に印象深かったのは、和田式「知的体力」としての「仮説力」、「体力」、「精神力」の3要素です。
・一つでなく、いくつも仮説を立てる力
・継続的に何度も何度もトライする体力
・答えのないものに答えを求めるときに必要な精神力
いずれも大切なものですが、どれも一朝一夕には身につかない、日々の積み重ねが重要なものですね。
私は現在、体を回復させるために試行錯誤の日々ですが、様々な「力」を高めていこう!!とあらためて意識しました。
8様
コメントありがとうございます。
御指摘の点、私も重要と感じました。
日々の積み重ね!は、すぐに成果が出ない事が多く、面白くない…途中で嫌になる…気持ちも分かります。
しかし長期的視点からは非常に重要で、むしろ一夜漬けなどで一時的な成果をあげるより大切と思います。