動かさないのは、良くない
- 2012.09.18
- 脳脊髄液減少症
脳卒中などで手足にマヒが生じて、動かなくなる場合があります。
動かないのをそのままほっておくと、筋肉と関節が硬くなり、筋拘縮という状態になります。
そうなると動かないという機能障害に加え、痛みを伴ってくる場合が少なくありません。この痛みは、運動障害以上に苦痛であるという方もいます。
そのためにリハビリテーションなどで、発症早期からマヒした関節を他動的に動かしていく必要が生じます。
脳脊髄液減少症診療を通じて時々、
痛いから動かさない → 筋肉が硬くなる → 痛みが強くなる
という悪循環が存在すると感じる事があります。
関節は手や指を動かさないという方もいれば、首や腰を動かさないという方もいます。
寝た状態でも、工夫すれば動かす事ができます。自分で動かせば、無理をせずにすみます。
痛いから動かさない!という気持ちは分からなくもないのですが、少しの時間でも、わずかでも動かしていく事が重要と考えています。
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高橋 浩一 先生
わが敬愛する長嶋茂雄氏のこんな記事を見つけました。↓
http://www.secom.co.jp/otona/nagashima/1011.html
「動かさない」というのは、もはや心の健康も害しているのだと思います。
体が効かなくなっているからこそ、心は、いつでも柔軟で健康な状態でありたいです。
F様
コメントありがとうございます。
適度な運動は、メタボもロコモも予防しますので健康のため重要です。
病気で動かすのが困難でも、何とか可能な方法を考えて動いてもらいたいです。
高橋先生
痛みがあるとき、日常生活も普通に過ごせないことがあ
ります。
でも、痛み~硬直~さらに痛みと、悪循環に陥るとのこ
と、勉強になりました。
Fさんのおっしゃるように、痛みがあるときこそ心の健康
は大事ですね。
先生のメンタル強化法が役に立ちます。
モモ様
コメントありがとうございます。
工夫をしてでも、少しずつ動かす事が重要と考えています。
好きな音楽を聴いたり、心地よいにおいをかいだりしながら動かすのも一つの方法と思います。