誓いのサイン その3
- 2012.06.20
- 脳脊髄液減少症

「お母様の、その過保護的な態度が知らず、知らずに、S.Hさんを追い詰めていったのではないのですか?お母様がこの世にいなくなれば、S.Hさんの頭痛は治ると思いますよ。」
この言葉は、母親の胸に深く、深く突き刺さり、心に大きな傷を負いました。
ノックアウト・パンチを食らったようなダメージを受け、もうろうとした状態で帰宅した母娘。
この先、どうしたら良いのだろうか?
S先生の言う通り、私が悪いのだろうか?
沈黙を続ける母に、S.Hさんは、
「私、学校に行きたい。でも、頭痛、だるさがしんどくて長く歩けない。」
この言葉に、母親は改めて娘を信じよう!との想いを強めました。そして絶対に何かの病気が潜んでいるに違いないと考えました。
本やインターネットなどで情報を集めていると、「脳脊髄液減少症」という病気がある事を知りました。
娘はこの病気に違いない!
希望が見えた想いで、県内の大学病院、脳神経外科の教授を受診しました。 国際的にも、とても著名な教授です。
経過、症状、MRIなどの検査結果をみた教授は、
「異常ありません。精神的な問題ではないでしょうか?」
続く
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初めてコメントさせていただきます。
現在中3の娘みいのママです。
S.Hさん母娘の病名がわかるまでのいきさつ、あまりに酷似していてまるで自分たちのことを言われているのかと思いました。
うちも1年半ドクターショッピングを繰り返し 脳神経外科や頭痛外来で有名な先生にも診て頂き 診断は「偏頭痛」や「学校がいやなのかも、、精神的な問題」などというもので、学校が大好きな娘はその都度「絶対に違う」と怒っていました。今年になり 午前中はほとんど学校に行けなくなっていた時に「脳脊髄液減少症」という病名を見つけ 娘の症状にぴったりで「これだ!」と確信をもち ついに先週高橋先生に診て頂きました。ようやくここまで辿り着いた!という感激で泣きそうになりました(耐えましたが…) 。学校にも理解していただくことができ 夏休みまで待たず今週末入院です。「子供は治るよ」と言ってくださって 娘は「治るに決まってんじゃん!」と信じ切っています。先生、メンタルは完璧です。よろしくお願い致します。
みいのママ様
コメントありがとうございます。
みいちゃんは良く頑張りました。メンタルも完璧ですので、将来が楽しみです。
高橋浩一 先生
私の悪性腫瘍が発見されたのは、B医師が、わたしの手の爪の変色に気づいて下さったことがきっかけでした。
それまでのA医師の所にずっと通っていたら、「風邪を、こじらせていますね。」という診断が、ずっと続いていたでしょう。
セカンドオピニオンを求めた自分自身を褒めてやりたい。
「どうも、風邪とは違うぞ」という自分の直感が当たっていたのですから。
同時に、わたしにはA医師を責めることは出来ません。
「疑わしきしきは、罰せず。」というのは、当然のことだから。
何でもない患者に病名のラベリングをしてしまう無責任さより、ずっとましです。
だからこそ、スクリーニングの一つのステップとして、「脳脊髄液減少症の可能性」という選択肢をすべてのDrに持っていていただきたいです。
そして、すべてのDrに、総合診療科のような、「振り分けが出来るDr」になっていただきたいです。
F様
コメントありがとうございます。
直感、大切な場合もありますね!
それから御指摘の点、重要です。先日、ある国立大学の総合診療科教授と話をしましたが、当然のように脳脊髄液減少症の事を存じておりました。
高橋先生
台風と、梅雨前線の影響で大雨です。
台風は、きついです。この病気の患者は・・・はやくすぎて
ほしいです。
お子さんが脳脊髄液減少症を発症した場合、大人よりも精神的に
も肉体的にも大変きついと思います。でも治療すれば、回復の
速度が大人より速いと思います。みいママ親子さん、SH親子さん
必ず良くなるので、どうか希望をもって治療を頑張ってください。
ふく様
コメントありがとうございます。
台風はしんどいですね!調子を崩される方が少なくありません。割り切りも必要な場合もあります。
子どもの方が治りが良い!御指摘の通りです。ありがとうございます。