脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

誓いのサイン その3

誓いのサイン その3

「お母様の、その過保護的な態度が知らず、知らずに、S.Hさんを追い詰めていったのではないのですか?お母様がこの世にいなくなれば、S.Hさんの頭痛は治ると思いますよ。」

この言葉は、母親の胸に深く、深く突き刺さり、心に大きな傷を負いました。

ノックアウト・パンチを食らったようなダメージを受け、もうろうとした状態で帰宅した母娘。

この先、どうしたら良いのだろうか?

S先生の言う通り、私が悪いのだろうか?

沈黙を続ける母に、S.Hさんは、

「私、学校に行きたい。でも、頭痛、だるさがしんどくて長く歩けない。」

この言葉に、母親は改めて娘を信じよう!との想いを強めました。そして絶対に何かの病気が潜んでいるに違いないと考えました。

本やインターネットなどで情報を集めていると、「脳脊髄液減少症」という病気がある事を知りました。

娘はこの病気に違いない!

希望が見えた想いで、県内の大学病院、脳神経外科の教授を受診しました。 国際的にも、とても著名な教授です。

経過、症状、MRIなどの検査結果をみた教授は、

「異常ありません。精神的な問題ではないでしょうか?」

続く