誓いのサイン その1
- 2012.05.08
- 脳脊髄液減少症

中学校のブラスバンド部に所属し、毎日、熱心にドラムの練習を重ねていたS.Hさん(14歳、女性)。
部活動のみでなく勉学も真面目で、クラスでトップの成績を誇っていました。
性格も明るく、多くの友人に囲まれ、充実した学校生活を送っていました。
中学2年の秋、朝、目覚めると、どうも体の調子が悪い。
少し頭を持ち上げると頭痛がし、めまいもする。
「風邪かな?」
しかし熱もなく、何かの病気かなと心配し、近くの開業医を受診しました。
血液検査、心電図など異常なく、疲れ過ぎではないかと言われました。
確かに、いろいろな事を頑張り過ぎる性格なので、母親も娘が少し疲れ気味ではないかと感じました。
「検査で異常なくて良かったね!ちょっと頑張りすぎたみたいだから、のんびりしたら!」
と言って家に帰り、しっかりと休む事にしました。
ところが頭痛、めまい、ふらつき、だるさは全く回復せず、学校に行けない日が10日以上続きました。
続く
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高橋 浩一 先生
現状では、脳脊髄液減少症が知名度が高くない上に、懐疑派のDrも少なからずいらっしゃるので、本症の諸症状が「慢性疲労症候群」「不登校」などと誤診されてしまうのは、いたしかたない面もあると思います。
治療は、専門医に任せるとしても、少なくとも、診断のためのスクリーニングの選択肢のひとつに、すべてのDrが、脳脊髄液減少症を入れていただけることを願います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
ある地域から、脳脊髄液減少症の子ども達が多く診断されているのは、潜在的な患者が多いからだと思います。
その意味でも、多くの医師に本症を知って頂けたらと思います。