心さえ負けなければ、大丈夫
- 2012.05.20
- 脳脊髄液減少症
「心さえ負けなければ、大丈夫」 織田友理子著(鳳書院)
https://www.amazon.co.jp/dp/4871221644
遠位型ミオパチーという、筋肉が徐々に萎縮していく、進行性の筋疾患とともに生きる織田さん
この遠位型ミオパチーは、日本国内に300-400人位の患者がいると推定され、特効的な治療がありません。そして時間がたつと、寝たきり状態になる事も覚悟しなくてはいけません。実際、織田さんは、20代の時から車椅子の生活です。
先日、先進医療が認められる事が決まった脳脊髄液減少症よりも、予後や環境など、非常に、非常に厳しい状態にあります。
その中で織田さんは、しっかりと目標を定め、自分にできる事を一生懸命に活動されています。
本文中より一部抜粋しますと、
「どんなに回復を願っても、筋肉は蝕まれていきます。それは自分の意志や努力でどうにかなるものでなく、私の手の届かないところで勝手に未来が創り変えられてしまう過酷な現実でした。
前を向いていなければ、真後ろには絶望という先の見えない崖っぷちが迫っています。
幸不幸を決めるのは運命や環境でなく、自分自身の心のあり方だと思っています。何があっても逃げない、負けない、あきらめない心から、難病との闘いがはじまりました。」
「この病気は、できなくなっていくことを一つ、また一つと受け入れていくことの繰り返しなのだ。
しかし、人間の心は決して強靭ではない。脳と心臓が侵されないこの病は、将来、鮮明な意識の中で身動きのとれなくなった体と向き合う人生が待っている。だが、それでも私たちは生きていかなければならない。
命の深みには絶望の打ち勝つ底力を秘めていることを、ときに打ちのめされて気づかされてきた。闘病は常に自分自身との闘いであった。」
「運命を嘆いていても何も解決はしない。人と自分を比べても人生が楽しくなるわけではない。希望がないのなら、自ら希望を生み出していく。光がなければ、自らが光となって輝いていく。未来は自分の心と行動で創りだしていくもの。そして幸せもまた、自らの心が生みだしていくもの。試練を成長の糧として自身を鍛えていく、そこに幸福の引力が生まれるのだと思う。」
想像もできないような環境の中で頑張られている織田さんの言葉、一つ、一つが心に響きます。
様々な病気やケガに苦しまれている方々を勇気づけて頂ける著書と感じています。
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金環日食 2012.05.21
心さえ負けなければ・・・ ちょうど一年前の今日、仕事を退職しました。身体も心も折れてしまい、何事するきもなく、鉛のような身体に悩まされ・・・保険屋さんと討論する気力もなく・・やや示談の方向に・・・と、一年通っていた先生に、「自分の身体、治る可能性はあるんだから、がんばろう。専門の先生に紹介状かくから、頑張ろう」と言われ、高橋先生にお会いすることができました。
今では、折れた心の修復作業中です。何事にも興味がもてるし、行動ができるようになりました。今日は朝から、保険やさんに「お宅の保険はブラッドパッチ、先進医療になるの?」と電話をかけました。すぐには連絡はこないでしょうが・・・・
生きづらい世の中・・・心を折れないで生活できるようにふんばりたいとおもいます。
ぬまじり様
コメントありがとうございます。
心が折れない人は稀です。折れても、折れても、修復していく事が重要です。
ぬまじり様の御考え、大切と思います。
高橋浩一先生
先生がいつも紹介してくださる全ての書籍は、私にとって人生を前向きにさせてくれるものばかりです。今回の「心さえ負けなければ、大丈夫」も早速注文しました。
最近の私は『心』は負けていないと思っていますが『体』が負けてしまっているようです。先月末頃からブラッドパッチをした場所や首・背中・腰が痛みがあったので、まず近所のクリニックで腰のレントゲン撮影をしてもらい診察を受けましたが「年齢の割には肋骨の間隔が狭い」と言われました。腰の方は痛みがあると、先ほど話した近所のクリニックでブロック注射を打ってもらっている状態です。ちなみに今朝も2本注射をしてもらいました。
高橋浩一先生
『心さえ負けなければ、大丈夫』、拝読させていただきました。
書籍が手元に届いてからわかったのですが作者である織田友理子さんはテレビや新聞はもちろん、遠くからですが街中で何度も見かけたことのある女性でした。そして、書籍の中に掲載されていた「ふなばしアンデルセン公園」を見てさらに驚きました。そこは私が通っていた私立高校のすぐ近くにある場所だったからです。
書籍の感想ですが私も織田さんと人生の師匠が同じでありながら自分の心の境涯の低さに情けなくなりました。「もっと前を向いて歩いていかなくては!」
『弱い心』や『強い心』を作り出すのも、自分次第なのですね。
これから、もっと自分に磨きをかけられる人間に成長できるように頑張っていこうと思います。
ゆみぷー様
コメントありがとうございます。
体調が悪いと、心も折れがちですが、是非、前向きに御回復を目指して頂けたらと思います。
高橋先生
「心さえ負けなければ、大丈夫」拝読しました。
織田さんのこと、先生のご紹介で初めて知りました。
織田さんのブログも拝見しましたが、とても明るい方ですね。
壮絶な状況なのに、凛としてさわやかに生きる織田さん、素晴らしいです!!
素敵な本のご紹介をありがとうございました。
8様
コメントありがとうございます。
一見、誰もが真似できない感じですが、考え方の一つひとつは、参考にできる事だと感じています。