脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脳脊髄液減少症のリラクゼーション

脳脊髄液減少症のリラクゼーション

脳脊髄液減少症でブラッドパッチを受けた御嬢様を持つ小田純子さんから、御手紙を頂きましたので紹介させて頂きます。


私の娘は小学校に入学したばかりの頃から20年近くもの間、体調不良に悩まされ苦しんできましたが、ようやく4年前に脳脊髄液減少症と診断され、ブラッドパッチを受け、徐々に体力も回復し、自分のペースで仕事もこなせるようになってまいりました。

小学生の頃からひどい頭痛、めまい・食欲不振など様々な症状があり、疲れやすく、学校の先生にさえ不登校と疑われるくらい欠席日数の多い学年もありました。

まさに「不定愁訴のオンパレード」「しんどさの百貨店」かと思ったこともありました。

当時はどこの病院で検査をしても「どこにも異常が無い」と診断され続け、絶望的になったこともありました。

夫婦間でも、子供の状態への理解の程度が食い違うことも多く、悩みました。

まだ娘が小学生だった20年程前、私は人間の身体の不思議さに魅かれ、整体の勉強を始めました。

娘がしんどいときにどうにか楽にならないかと、肩こりや頭痛、腰や背中の痛みなどを、習ったばかりの施術方法で整体をしてきました。

娘が「楽になった」「よく寝られた」と言い、笑顔を見られたときは、整体を勉強して本当に良かったと思いました。

しかし娘の症状は年月が経っても消えることはなく、医師や他人はもちろん、家族でさえも理解できない症状が辿り着いた病名は、「精神病」でした。

精神病と診断され、娘が20歳の頃に本格的な投薬治療が始まると、一体何が本来の娘の姿なのか、母である私にさえも分からなくなってきました。

精神科の先生の説明にはその場では納得しても、それを認められない思いが、どうしても付きまとっていました。

整体師の仕事柄、健康や身体に関心を持っており、脳脊髄液減少症の報道を目にしたこともありましたが、精神病と診断されていたこともあり、娘の症状とはなかなか結び付きませんでした。

報道を目にしてから数年後、来る日も来る日もつらそうに「しんどい」と言う娘に、半ばキレたように「いったい、どうしんどいの!!」と言ってしまいました。

今まで、その場その場でつらさを口にしていた娘が、

「頭が痛い、めまいがする、吐き気がする、目が見えづらい、首と背中が痛い、耳鳴りがする、夜眠れない…」

まとめて症状をつらねると、部分部分に散らばっていた症状が一本につながり、「もしや、脳脊髄液減少症なのでは?」と思い当ったのでした。

長い間誰に言っても理解が得られなかった症状が、脳脊髄液減少症の症状と次々と一致する喜びは、今でも忘れられません。

山王病院を受診しRI脳槽シンチグラフィーを受け、高橋先生に「脳脊髄液減少症と確定診断ができ、治療法もあります」と診断をしていただいたときは、娘と涙を流して喜びあいました。

病気と診断されて、こんなに喜ぶ病気がどこにあるのかと不思議なようですが、良くなる見込みのある治療法も見当たらず真っ暗だったところに、光が射したような思いでした。

現在、娘はブラッドパッチを3回受け、症状も少しずつ安定してまいりました。

それでも症状が安定している時期も、2~3週間に一度の割で点滴を受けております。

私は「健康になるのも大変なことだ…」と思っておりましたが、ブラッドパッチ後も点滴や整体など自己管理を続けながら生活されている方が多いと耳にしました。

娘の闘病生活もあり、一度は辞めていた整体の仕事でありましたが、整体師として長年娘の症状と関わってきた経験を生かし、脳脊髄液減少症の患者・ご家族の皆様の悩みやつらさが少しでも軽減できるようなお手伝いをしたいという思いが、沸々と湧きあがってきました。

そのような思いから一念発起し、2011年10月に湘南・茅ヶ崎で整体サロンを開きました。

整体で脳脊髄液減少症を治療することはできませんが、筋肉のコリやこわばりが楽になり、湘南の海を見て、心も身体もリフレッシュして、笑顔で「また頑張れる」と思える整体サロンを目指しています。

娘が小児期から脳脊髄液減少症を発症したこともあり、特に脳脊髄液減少症でお悩みのお子様、親子のお力にならたらと考えております。

通常は女性専門で営業しておりますが、脳脊髄液減少症でお悩みの男のお子様も、どうぞお気軽にご相談ください。

http://bhc-oda.com