脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

漢方の有用性

漢方の有用性

第10回 脳脊髄液減少症研究会

漢方、特に五苓散の有用性について報告がありました。

低髄液圧症候群症例に対して、五苓散使用例と、非使用例とで、硬膜下血腫の合併率、血腫量などを比較検討すると、五苓散使用例の方が硬膜下血腫合併率、血腫量ともに少なかったという興味ある報告です。

五苓散は、利水作用で浮腫や腎臓病に対して用いられる漢方ですが、下痢、嘔心、嘔吐、めまい、頭痛にも適応があります。効果のある方には、本当に良く効きます。

脳脊髄液減少症で服用されている方もいます。

また口渇、尿量減少する諸症状にも有効で、糖尿病にも使用される事があります。

それからこの五苓散、二日酔いにも適応があります。

先日、好天下の花見の翌日、 身をもって効果を実感しました。