プロゴルファーへの夢を求め続ける
- 2009.03.29
- 脳脊髄液減少症
プロゴルファーを目指しているT.Sさん(男性)。
23歳の時に交通事故で脳挫傷を患いました。 脳挫傷後遺症にて脳高次機能障害、視野障害など後遺しました。
その他にも頭痛や頚部痛、倦怠感なども伴い、ゴルフどころか軽い運動にもかなり支障をきたします。
プロゴルファーの夢を諦めなくてはいけないのか!? とても悲痛とも表現できない、大きな、大きな苦悩があったと思います。 担当医に相談しても、「脳挫傷だから、治らないと思う・・・」「しょうがないよね・・・」 というような返答が返ってくるのみです。
しかし、ある時、慈恵医大リハビリテーション科より「脳脊髄液減少症の疑いはないでしょうか?」 という依頼を頂きました。
検査をすると髄液の漏れが分り、ブラッドパッチを施行しました。 治療後、徐々に諸症状は改善をしていきますが、運動をするには程遠い状態が続きました。
しかし先日来院された際 、
「うそのように頭痛が無くなりました!」 「裁判が終わったら、プロへの道を目指してみたいと思います。」
と、話されました。
また、頭痛などの症状の軽快とともに、脳高次機能テストも改善しています。
現在、脳脊髄液減少症に伴う脳高次機能評価は、慈恵医大リハビリテーション科とともに検討中ですが、ブラッドパッチにて改善例は数例経験しています。
現在S.Tさんは29歳です。大切な20台の半分以上を闘病しなくてはいけず、恨みつらみは絶対にあるはずです。
しかし、夢を求め続けチャレンジされている姿はとても素敵です。 是非、頑張ってください。
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