脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

プロゴルファーへの夢を求め続ける

プロゴルファーへの夢を求め続ける
プロゴルファーを目指しているT.Sさん(男性)。

23歳の時に交通事故で脳挫傷を患いました。 脳挫傷後遺症にて脳高次機能障害、視野障害など後遺しました。

 その他にも頭痛や頚部痛、倦怠感なども伴い、ゴルフどころか軽い運動にもかなり支障をきたします。

プロゴルファーの夢を諦めなくてはいけないのか!? とても悲痛とも表現できない、大きな、大きな苦悩があったと思います。 担当医に相談しても、「脳挫傷だから、治らないと思う・・・」「しょうがないよね・・・」 というような返答が返ってくるのみです。

 しかし、ある時、慈恵医大リハビリテーション科より「脳脊髄液減少症の疑いはないでしょうか?」 という依頼を頂きました。

検査をすると髄液の漏れが分り、ブラッドパッチを施行しました。 治療後、徐々に諸症状は改善をしていきますが、運動をするには程遠い状態が続きました。

しかし先日来院された際 、

「うそのように頭痛が無くなりました!」 「裁判が終わったら、プロへの道を目指してみたいと思います。」

と、話されました。

また、頭痛などの症状の軽快とともに、脳高次機能テストも改善しています。

現在、脳脊髄液減少症に伴う脳高次機能評価は、慈恵医大リハビリテーション科とともに検討中ですが、ブラッドパッチにて改善例は数例経験しています。

 現在S.Tさんは29歳です。大切な20台の半分以上を闘病しなくてはいけず、恨みつらみは絶対にあるはずです。

 しかし、夢を求め続けチャレンジされている姿はとても素敵です。 是非、頑張ってください。