脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

やってみな!

やってみな!
A. Iさん(29歳、女性)

5年前の交通事故で、体調不良に陥りましたが、その原因は不明と判断され、家族や職場など周囲からの理解が得られません。

そして、会社を辞めます。

3年前に山王病院を受診、脳脊髄液減少症の診断にてブラッドパッチを施行、徐々に症状は軽減しました。

そして、社会復帰をはたしました。

しかし、復帰した職場から理解があまり得られず、ストレスが増大し、体調不良も重なって、どん底の状態となり、そこも辞められました。

私の外来でも悲壮感が溢れていましたが、「何とか夢を、希望を!」と励まし続けました。

ある日のA.Iさん、「先生、海外に勉強しに行ってもいいですか?」

その問いに対し私は

「是非、やってみてください!」

と答えました。

するとA.Iさんは非常に表情が明るくなり、喜ばれました。

現在でも、頭痛、めまい、倦怠感など持続していますが、数年前と比べれば、改善しています。

何より自分の立てた夢、希望に進んでいく姿が素敵に思いました。

A. Iさんは

「体調が悪い時は、夢とか希望とか全く考えられなかった。しかし、今は多少辛い症状があるけれど、将来を考えられます。自分の決めた事だし、頑張ってきます。」

と語ってくれました。

夢や希望を持つことって、難しいけれど、大切です。

そのためにはある程度体調を安定させる事も必要です。

脳脊髄液減少症は夢を叶え、ハッピーエンドを迎えられる疾患と信じています。

私もハッピーエンド演出のため頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。


話はそれますが、 「やってみな!」という言葉は、私の人生に非常な影響を与えたと言っても過言ではありません。

高校受験の時、私の当時の学力からは、無謀とも言える学校への受験を希望した際、担任の先生に

「やってみな!」

と言われました。

猛烈なプレッシャーがかかったと同時に、夢を夢で終わらせないよう、猛勉強につながり、ぎりぎりで志望校である都立富士高校に合格できました。

この恩師の一言がなければ、今の私はなかったかもしれません。

今でも、私に夢を持たせて頂いたその恩師には感謝しています。

そして、私自身も一人でも多くの方々に夢、希望を与えていけたら幸いと思っています。