脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

明日に向かって 最終回

明日に向かって 最終回

「ぼくは、決して怠けていない。

学校も行きたかった。

卓球もしたかった。

ただ、体が思い通りにならなかった。

理解してもらえずに、本当に、本当に苦しかった。

正直、両親を恨んだ事もあった。

でも、過去は過去。

今では、苦しい時に最終的にはサポートしてくれた家族に感謝している。

それから、この病気を経験して、学んだ事もある。

脳脊髄液減少症は、理解しようとしても、他人には、なかなか理解できないという事もわかった。

家族ですら、理解できなかったのだから。

偉い先生であっても、脳脊髄液減少症を知っているとは限らない。

医者から精神的問題だ!と言われると、自分もそうではないかと感じてしまうことも分かった。

これからの事について、1年間、ほとんど勉強できなかった遅れは、正直、とても、とても不安だ。

でも、脳脊髄液減少症になるなんて、みんなが経験出来るものでない。

そんな貴重な病気の経験を生かして、これからは、頑張っていけたらと思っている。

そして将来は、病気やケガで苦しんでいる方々を支援できる人になりたい。

自分が苦しんだ分、普通の人よりは悩みを理解できると思う。

これからも、よろしくお願いします。

家族へ

Y.Hより」