明日に向かって 最終回
- 2012.03.03
- 脳脊髄液減少症

「ぼくは、決して怠けていない。
学校も行きたかった。
卓球もしたかった。
ただ、体が思い通りにならなかった。
理解してもらえずに、本当に、本当に苦しかった。
正直、両親を恨んだ事もあった。
でも、過去は過去。
今では、苦しい時に最終的にはサポートしてくれた家族に感謝している。
それから、この病気を経験して、学んだ事もある。
脳脊髄液減少症は、理解しようとしても、他人には、なかなか理解できないという事もわかった。
家族ですら、理解できなかったのだから。
偉い先生であっても、脳脊髄液減少症を知っているとは限らない。
医者から精神的問題だ!と言われると、自分もそうではないかと感じてしまうことも分かった。
これからの事について、1年間、ほとんど勉強できなかった遅れは、正直、とても、とても不安だ。
でも、脳脊髄液減少症になるなんて、みんなが経験出来るものでない。
そんな貴重な病気の経験を生かして、これからは、頑張っていけたらと思っている。
そして将来は、病気やケガで苦しんでいる方々を支援できる人になりたい。
自分が苦しんだ分、普通の人よりは悩みを理解できると思う。
これからも、よろしくお願いします。
家族へ
Y.Hより」
了
-
前の記事
日本の医師が少女を回復させた! 2012.03.02
-
次の記事
杏依さん 2012.03.03
髙橋浩一 先生
「病気をして、得ることもあった。」という理想的な結末だったと思います。
何よりも、「病を得た自分」を自分自身が排除してはならない。
「病を得た自分」も自分として認め、受け止めて進むことなしに、周囲からの支持は得られないのだと思います。
Y.H.さんは、その分成長されたのだと思います。
F様
コメントありがとうございます。
今後も、成長していくY.Hさんを応援していきます。暖かい御支援ありがとうございました。