明日に向かって その5
- 2012.02.18
- 脳脊髄液減少症

母親には、息子の態度が日に日に怠け者に転じていくように写り、息子への腹立たしさを強めていきます。
一方で、もしかしたら息子は本当に病気なのかしらとも考える自分もいました。
病気であってほしい!と感じるのが、本音であったかもしれません。
そんな様々な事を頭の中でめぐらせながら、患者会のホームページを眺めているうちに、脳脊髄液減少症を診断できる病院が非常に限られている事を知ります。
権威の先生を信じない訳ではないが、息子が回復する可能性があるのなら・・・
半信半疑で、都内の脳脊髄液減少症診断で有名な病院を受診しました。
入院にてRI脳槽シンチを受けると、診断は「脳脊髄液減少症」、そしてブラッドパッチを受け、症状は軽快しました。
Y.H君は現在も、多少の頭痛はあり、時に体調を崩す事もありますが、学校に行きたくてもいけない、家族をはじめ、みんなから精神異常者扱いされる地獄のような日々からは開放され、学校に通える喜びをかみ締めています。
Y.H君の両親は、治療により息子の状態回復を喜ぶ一方、脳脊髄液減少症という体調不良を怠け者扱いして、自分の息子を信用してあげられなかった事にとても、とても、心を痛めました。
続く
-
前の記事
病とケガとメンタルトレーニング 2012.02.18
-
次の記事
ケガを克服したアスリートに学ぶ 2012.02.23
高橋浩一 先生
先生は、「病気にかかったことは、悪ではない。」とよくおっしゃいますが、実際に病を得ると、「あのとき、こうしておけばよかった…。」と自分を責めてしまいがちです。
ましてや、子を思う母となれば、「どうして、子どもの病状をわかってやれなかったのか…」と大きく後悔することでしょう。
このお母さんの場合も、「こどもを、信じていない。」わけではなかった。
「その4」の段階で、そうだろうな、と推測しておりました。
もっともっと、本症の認知度が向上することが、親子の行き違いなどを解決させる道と思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
さすが、あきちゃんで~す様ですね!母親の心理の推理が見事です。
間もなく、「明日に向かって」は完結しますが、あきちゃんで~す様の予想はいかがでしょうか?
高橋浩一先生
昨日、Y.H君の母親に対して失礼な言葉を発してしまい、大変に申し訳ない事を書き込んでしましました。深くお詫びをさせていただきます。
私も脳脊髄液減少症だとわかる前までは、父は何も信用をしてくれませんでした。けれど私にとって幸運だったのは母が某新聞で本症の記事を見つけ病院に連れて行ってくれたことです。今は自分一人で病院に通院できるようになっています。
Y.H君も行き地獄から懸命に学校に通っている話を聞くと涙が出てきそうです。これから一日でも早く完治宣言が言われるように応援をしたいです。
最後にY.H君のご家族の方、決して自分達のことを責めたりしないでください。絶対に彼は元気になります。わたしも完治するには「毎日」・「楽しく」・「明るく」、過ごしていくつもりです。
ゆみぷーさま
コメントありがとうございます。
よくある状況を書いていますので、ゆみぷー様と同様に感じる方も少なくないと思います。
むしろ、そこが問題と思うので、Y.H君家族に登場頂きました。
高橋先生
いつも家内がお世話になっております。
私たち夫婦がこの病気を知ったのは、5年位前にTVの特集で知りました。
私は過去に尾骶骨を骨折したこともあり、家内と、私がこの病気になったら怖いよね等と当時は話しておりましたが、私がこの病にかからなくて家内がかかるとは思ってもいませんでした。
しかし5年前に観たTV特集が情報の早期取得とでも言いましょうか、比較的早い段階にて治療もでき、現在に至っております。
メディアでもっとこの病を取り上げていただき、皆がこの病について知識と認識を身につけていただければ、絶対この病の治療について明るい兆しが見えてくると思っております。
早期保険適用に向け、微力でも夫婦で行動をおこしていきたいと思っております。
23日(木)ですが家内をよろしくお願いいたします。
SG SPECIAL様
コメントありがとうございます。
奥様の経過が良好である事、嬉しく思います。
誰にでも生じえる疾患ですので、認知が進むよう、応援よろしくお願いします。