脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

明日に向かって その5

明日に向かって その5

母親には、息子の態度が日に日に怠け者に転じていくように写り、息子への腹立たしさを強めていきます。

一方で、もしかしたら息子は本当に病気なのかしらとも考える自分もいました。

病気であってほしい!と感じるのが、本音であったかもしれません。

そんな様々な事を頭の中でめぐらせながら、患者会のホームページを眺めているうちに、脳脊髄液減少症を診断できる病院が非常に限られている事を知ります。

権威の先生を信じない訳ではないが、息子が回復する可能性があるのなら・・・

半信半疑で、都内の脳脊髄液減少症診断で有名な病院を受診しました。

入院にてRI脳槽シンチを受けると、診断は「脳脊髄液減少症」、そしてブラッドパッチを受け、症状は軽快しました。

Y.H君は現在も、多少の頭痛はあり、時に体調を崩す事もありますが、学校に行きたくてもいけない、家族をはじめ、みんなから精神異常者扱いされる地獄のような日々からは開放され、学校に通える喜びをかみ締めています。

Y.H君の両親は、治療により息子の状態回復を喜ぶ一方、脳脊髄液減少症という体調不良を怠け者扱いして、自分の息子を信用してあげられなかった事にとても、とても、心を痛めました。

続く