明日に向かって その4
- 2012.02.16
- 脳脊髄液減少症

自分は本当に精神異常なのだろうか?
表向きには学校に行きたいと思っていても、本当の自分は学校には行きたくないのであろうか?
いろいろ考えているうちに、自分は精神が弱く、だめな人間であると感じるようになっていきました。
日に日に体調は悪化し、家族からも相手にされず、声をかけてくれる友達もいなくなりました。
何もできずに、ごろごろするしかできない日々をおくり始めてから数ヵ月後、何気なくインターネットを眺めていると、再び脳脊髄液減少症の文字を目にします。
やはり自分はこの病気なのではないか?
藁をもつかむ思いで、親に脳脊髄液減少症専門医の受診を相談しました。
母親は、
「あなたと権威の先生、どちらを信用するかと言えば、もちろん権威の先生よ。あなたにこれ以上、無駄な時間もお金もかけたくないわ!」
母の言葉に、さらに心に深い傷を負ったY.H君。
この後、どうなっていくのでしょう・・・
続く
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高橋浩一 先生
>「あなたと権威の先生、どちらを信用するかと言えば、もちろん権威の先生よ。あなたにこれ以上、無駄な時間もお金もかけたくないわ!」
母親は、良くこういう物言いをしますよね。
三者面談のときなどでも、「お金がいないから、絶対公立高に入っててちょうだい!」とか、「こんな成績を取っているのなら、部活は辞めなさい!」とか…
本当は、公立に入れるだけの学力を身につけてほしい(最近は、上位私立の方が難関ですが…笑)とか、部活を辞めたって成績なんか上がるはずはないってのはわかってる。勉強にも力を入れてほしいだけ…ということなんだと思いますが。
この場合も、「無駄なお金をかけたくない」というのは、実は、本心ではなくて、「早く健全な心身を取り戻して、以前のあなたに戻ってほしい。」ということなんだと思います。
だからこそ、家庭にいる母親が、脳脊髄液減少症は、精神疾患などとは違うのだと理解しなければいけませんし、学校や社会、就中、「権威の先生」が、脳脊髄液減少症を理解しなければいけないのだと思います。
もし、「権威の先生」が、「脳脊髄液減少症ではないかもしれないけど、一応調べてみる必要がある。」とおっしゃってくれれば、愛情のある母親なら、真っ先に、本症のことを心配すると思います。
そういう、母親の本心とは違う子どもへの物言いを「通訳」するような人が、身の回りにいればいいのですが…
そして、そういうケースが増えれば、学校でも、頭部の打撲の既往症などにもっと気を遣うようになると思います。
あきちゃんで~す様
多くの子ども達に接してきた経験からの貴重なコメントありがとうございます。
親の本心が、子どもに伝わらない、違う形でつながる、自分の都合を考えるあまり、子どもの事を軽視する…
決して少なくないと思います。
>母親の本心とは違う子どもへの物言いを「通訳」するような人が、身の回りにいればいいのですが…
本当です。考えさせられました。
高橋浩一先生
母親が息子に対して言った言葉、とてもショックです。
なぜ、母親は自分の息子の言葉を信じないで「権威の先生」の言葉へ流されてしまうのでしょう?本心と真逆の言葉を言っているとも考えられますが、まず自分の息子の声を聞いてあげて欲しいと思います。
私も彼の母親と同じような言葉を父親から言われました。今も父は機嫌が悪くなると私が「怠けているから」とか、「仮病を使って働かないから」などと言ってきます。腹が立つことばかりですが、私には味方がいるおかげで毎日生きていられる状態です。どうか、彼に対して理解してくれる人が出てきてくれますように…。
ゆみぷー様
コメントありがとうございます。
脳脊髄液減少症が、家族からも理解されないという場面は少なくありません。
あきちゃんで~す様が御指摘の、本心とは違う子どもへの物言いを「通訳」するような人が大切かもしれません。