アメリカに届け
- 2012.02.10
- 脳脊髄液減少症
アメリカ在住のEmma Natsumi Connelly氏。
中学生アメリカ女子サッカーチームFC BLADES, Northwood High School soccer teamのゴールキーパー。
いつものようにハードな練習をした翌日、起き上がれない程強烈な頭痛が出現し、サッカーどころか、学校へも行けず、日常生活にも支障を来す状態になりました。
激しい頭痛を訴え、アメリカの病院に行くと、医師は口をそろえて精神的な問題やうつと診断し、Emmaさんの症状に耳を傾けず、相手にされません。
有効な治療が施行されず、ただただ、苦しい症状を送る日々が続きました。
ある日、近所の方が、「日本の新聞に脳脊髄液減少症について書かれているけれど、Emmaさんの症状に似ていない?」
と教えてくれました。
Emmaさんも、御家族も、これに違いない!と感じました。
再びアメリカの病院で、脳脊髄液減少症の可能性について尋ねても、すべての医師が、そんなはずはない!と言いました。
日本人の母を持つEmmaさん、藁をもつかむ思いで山王病院を受診、脳脊髄液減少症の診断で、ブラッドパッチを受け、症状は劇的に改善しました。
喜んでいたEmmaさん、しかし、フライトのためかアメリカに着くと、再び、激しい頭痛が襲いました。
日本でブラッドパッチを受けて良くなった事を話せば、アメリカの医師も治療を考えてくれるであろう・・・
現実は、そんな期待をことごとく裏切りました。
権威の医師も漏れがない事を理由に、診断を拒み続けます。
頭痛が数カ月持続し、他に治療法が無い一方で、ブラッドパッチが効果を示した事があるという事実を最終的には考慮して、ブラッドパッチを施行、再び元気を取り戻し、サッカーを久しぶりにプレーできるまでに回復しました。
Emmaのお母様、先日発表された英文論文の知らせに
「これで私も堂々と娘が何で苦しんでいたのかをこちらのお医者様に言うことができます。
今でもアメリカの神経科の医者に、
「こどもにはCSF Leak は起きないし、英文での論文も無いなら信じない。」
と言われた事忘れられません。 」
Emmaさんの事は
119ページに記載されています。
髙橋 浩一 先生
一昨年、Emmaさんにお会いし、彼女の輝く瞳を見た瞬間、
彼女がいろいろできないのは、「やる気が出ない。」といった精神的なものとは、全く違うと直感しました。
(教師の「勘」というやつです。笑)
ほとんどの疾病は、米→日という治療の経過をたどっていると思いますが、本症は、ぜひ日本から数多くの情報を発信し、アメリカの治療にも役立ってほしいと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
Emmaさんに限らず、脳脊髄液減少症なのに精神的と判断されるのは酷です。
認知度上昇を祈ります。