画像診断
- 2011.07.29
- 脳脊髄液減少症
先日、八王子スポーツ整形外科
http://sports-medical.net/index.php
間瀬泰克院長の御話を伺いました。
「痛みが画像所見で表れるのは、骨折や靱帯断裂など、限られた怪我の場合です。
多くの怪我は、痛みがあっても画像には表れません。
画像所見で異常がなくても、症状を聴いて、どこが、どのように傷んでいるのかを判断し、治療方法を考えていく事が重要です。」
全く同感です。
画像で異常が無いから大丈夫!異常なし!で終わるのでなく、症状に対して、どのように考えていくかが大切です。
脳脊髄液減少症の場合、MRIで脳の下垂など異常を認める症例は限られており、あくまで補助検査と考えています。
MRIが正常でも、脳脊髄液減少症は否定できません。
逆にMRIで脳の下垂があったとしても、症状が良い、もしくは軽度の場合は治療の必要は無く、治癒と考えて良いでしょう。
画像診断は医学レベルを向上させ、多大な功績を生み出しました。医学界に不可欠です。私も画像診断無しには、診療ができません。ただし、画像診断に依存し過ぎるのは、場合によっては問題と思います。
高橋浩一 先生
また「ドクターG」が、総合テレビで始まりましたね。
そこで、新米医師のカンファレンスを指導する長崎大学の先生がおっしやっていたのですが、「患者さんは、医師の最大の教師なんです。」ということです。
今の医学は、検査とか数値とかに頼りすぎる面もあるのではないでしょうか?
患者がどう感じているかが、あくまでも治療の中心にあるべきと思います。
私も、長い間、悪性の咳と診断されて咳止めを飲んでいましたが、別のクリニックで爪の変色を指摘されたことがきっかけで、悪性腫瘍が見つかって命拾いをしました。
もとは、問診と触診でした。データ偏重は危険な一面もはらんでいると思います。
F様
コメントありがとうございます。
ドクターG、興味深く拝見しました。
脳脊髄液減少症の方のなかに、脱力発作を繰り返す方がいるので、鑑別に周期性四肢麻痺、横紋筋融解を真っ先に考えていました。
精神疾患は、余程特徴的、もしくは最終的な判断にすべきと考えています。
良い番組と感じました。
高橋先生
こんにちは。
初めて投稿させていただきます。
私も脳脊髄減少症と診断を受け、腰にブラッドパッチを1年前受けました。
体調に波こそあれどかなり改善してきています。
そこでご相談なのですが・・・
今、子供が欲しく子作りをしようと考えています。
※この1年は病気のこともあって一切控えていました。
いやらしい意味ではなく、そうゆう行為をすることによって腰などに負担をかけて体調悪化というのはやはり懸念すべきところなのでしょうか?(ちなみに私は男です)
UI様
コメントありがとうございます。
私の考えとしては、すべての方々にやりたい事は、やって頂きたいです。
そのためには、やりたい事ができる体力をつけていく事が大切です。
https://takahashik.com/csf/post-2846/
を参照下さい。ちなみにブラッドパッチを受けた後に、子供を授かった男性、女性とも何人もいます。
高橋先生
UIさんの投稿を拝見しまして、子供がほしいと、ねがって
らっしゃる患者さんは多いのだなと思いました。
私も子供がほしいと願っている1人です。
相当悩みました。年齢的なこと(私はもし妊娠した場合高齢
出産になってしまいます。ブラッドパッチであまり回復して
いないので、出産で悪化しないかなど・・・
でも主治医も妊娠・出産をすすめています。
ずっとずっとこわかったけど、私もがんばってみる気持ちに
なっています。
先生の患者さんも多数の方が出産されてらっしゃるようで
本当に励みになります。そのか方々は、自然分娩だったので
しょうか。それと、出産後の体調の悪化は無かったのでしょう
か・・・よろしければ、教えていただけないでようか・・・
ふく様
コメントありがとうございます。
ブラッドパッチを受けた方の多くは通常分娩で無事に出産されます。一方で通常分娩に不安な方、婦人科的問題で通常分娩が難しい方は帝王切開になります。
https://takahashik.com/csf/post-4949/
ただし妊娠、出産には誰でも(ブラッドパッチを受けていない方も)リスクを伴います。
話をそらすと、リスクのない生き方は無いと考えています。
あくまで私見ですが、やりたい事をリスクを考慮してやらずに後で後悔するより、リスク覚悟でやりたい事をやっていく方が納得できます。