髄液の基礎研究
- 2011.03.22
- 脳脊髄液減少症
第9回 脳脊髄液減少症研究会
臨床の成績向上のためには、基礎研究が重要です。
本研究会では、基礎研究に携わる先生の発表を含め、髄液の循環、吸収といった基礎医学的な討論も活発に行われました。
堀越会長による、本研究会のテーマ「ブラッドパッチは何故効くのか?効かないのか?」にも通じうる、重要で意義のあるディスカッションでした。
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高橋浩一 先生
私が入院中に、私には、担当医のほかに、研修医の先生もついてくださっていました。
私のすべての診療場面に、ていねいにつきあってくださいました。
その方は、臨床医ではなく、腫瘍などの遺伝子研究のための基礎医学の分野にすすみたいとおっしゃっていました。
しかし、実際には、研究職として医療機関に残ることは、就職口や給与面といった「社会科的状況」から、なかなか困難であるともおっしゃってました。
一患者として、お話を伺いながら、とてももったいないことだと感じました。
基礎医学の発展なしに、臨床医学が向上することはないとおもいます。
また、現在の、産科・小児科医不足などにも、そのような「社会科的問題」も多いとお聞きします。
医学の健全な発展のためにも、医療のすべての場面にかかわる方々が安心して携われるような社会環境が必要と思いました。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
御指摘の通り、基礎医学なしには臨床医学は向上しません。また一般的に基礎医学者に対する待遇も、臨床医に比べると恵まれていません。
以前は臨床をやりながら、基礎研究も行う環境が整っていたと思うのですが、医師偏在化など医療をめぐる環境悪化に伴い、以前よりは基礎研究を行う臨床医も減ったように感じています。ただ、私は現在、大学を離れていますので、あくまで私見です。