脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

脳脊髄液減少症患者側代理人の立場から

脳脊髄液減少症患者側代理人の立場から

第9回脳脊髄液減少症研究会

ある弁護士先生から「脳脊髄液減少症患者側代理人の立場から」という演題で、貴重な発表をして頂きました。

現状、1割程度の勝率である交通事故後の脳脊髄液減少症裁判について、裁判の争点、医療従事者として、どのように医療記録を残すか、今後の課題などについて御教授頂きました。

しかし現状、診断基準の問題、事故との因果関係をいかに立証するかなど、課題が残されています。

現在の到達点としては、

①完治した症例では、勝訴の可能性がある

②完治していない症例でも、医療費だけは認められつつある。

との事でした。

改善点が多いと、裁判でも治療の有効性が認められ、良い結果に結びつく傾向にあるらしいです。 

話は少々それますが、体調不良の状態でも、気持ちを前向きにするためには、悪い所より、良くなった所に目を向けるべきと考えています。

現在の状態を医師や弁護士、時には損保会社の方々に伝える時も、まずは良くなった症状から話し、次に残存している症状、悪化した症状などを伝えるのが良いと思います。