脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

海まで続く白い道

海まで続く白い道

12年前に脳脊髄液減少症を患い、今も右手に障害が残る石川ヤヨヒさん。

脳脊髄液減少症発症後に、小生著書「病に打ち克つメンタルトレーニング」の表紙絵を描いて頂きました。

その後も、頭痛などが持続する中、芸術活動を継続され、先日、「海まで続く白い道」という作品が、第28回工芸新樹会公募展にて大賞を獲得されました。

なんとも心洗われる素敵な作品です。

石川さんから、

「12年前の交通事故で、脳脊髄液減少症になり、後遺症で、右側の手足が痺れています。目も白内障が加わって見えづらい状態です。 だけど、私には絵がありました。見えなくても、手が震えても、絵が描きたかったのです。下手でも何でも、私だけが描きたい私の絵です。 今回は、脳脊髄液減少症発症以降初めて飛行機に乗るという大冒険で行った稚内で、兄が連れて行ってくれた宗谷丘陵の白い道です。 ホタテを砕いて作った白い道が海まで続き、遠く利尻富士が望め本当に、微妙な私の身体、持ってくれてありがとう!と感謝しました。最悪の場合、兄の家で寝て過ごすことになっても、チャレンジして良かったと、この絵を描きました。 この病気を知らない方には、飛行機の怖さわからないと思います。 色々な想いが、こもった絵です。そしてこれからも、細々と感謝を込めて描いていきたいと思います。」

とのコメントを頂きました。

多くの症状が持続しても、「夢」「目標」「症状があっても、やるべきことがある」といった慢性疼痛克服に重要な因子を保ち、精進された結果と思います。

石川さんの益々のご活躍を心より応援させて頂きます!