幸せをはこぶ 天使のパン
- 2010.12.29
- 脳脊髄液減少症

「幸せをはこぶ 天使のパン」 宇佐美総子著(主婦と生活社)
競輪選手の多以良泉己氏は、レース中の転倒により脊髄損傷、高次機能障害、脳脊髄液減少症を患いました。
事故直後は生死を彷徨い、医師からは一生寝たきり状態を宣告される程の大怪我でしたが、奥様である宇佐美総子氏の献身的な介護と、懸命のリハビリを経て奇跡的な回復をみせました。
しかし現在でも、左半身の運動麻痺や記憶力低下、頭痛などの症状があり、人生を投げ出してもおかしくない状況です。
ですが、現状で何ができるのか現実を認識され、その上で目標を設定し、人生を楽しまれています。
多以良氏の作るパンは、幸せと勇気を与えます。
またパンを作る事で、幸せを感じてくれる人がいる!と、多以良氏は、パン作りに楽しみを見出しています。
さらに多以良氏はパラリンピック出場を目標に、自転車の練習も再開しました。
「どうか、みんな苦しみの中に光を見つけて、楽しむことを忘れず、今を大切に生きてほしい」
著者の言葉が、熱く、重く響きます。
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高橋浩一 先生
>「どうか、みんな苦しみの中に光を見つけて、楽しむことを忘れず、今を大切に生きてほしい」
この言葉は、今の私には、特に重く響きます!
何か困ったことが起きると、人間は、「原因」を探します。
でも、「原因」は、過去のことだから、変えられないことが普通です。
特に、病気や大きなけがの場合、「元通り」を期待することは難しい…
「今」をしっかり見つめて、これから先の「未来」をどのように生きていくかを考える…
これだったら、自分でどのようにでも変えられるし、変えなくてはいけない、と思うのです。
また、病室で考えてみます。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
多以良氏は、脊髄損傷で、競輪選手をあきらめざるを得ませんでした。想像を絶する苦悩があったと推察します。
それでも光を見つけ、今の自分にできるパン作り、それから障害者自転車競技という、今できる事、未来につながる事を頑張られている姿勢は、とても勇気を頂く想いです。
あきちゃんで~す様、本年もよろしくお願い申し上げます。
高橋先生、お久しぶりです。
わたしの高校の同級生にも競輪選手がいて、その方も落車した事を思い出しました。
人間、病気や怪我をすると弱くなります。わたし自身もそうですが、一人では進めない事も、周りの人のおかげで前進できる事を実感しています。
7月からはじめた、リハビリも半年間休まず続ける事が出来ました。これも、スタッフの方と来ている患者さん達のおかげだと思っています。そして、来年の目標に向けて準備しています。来年は、もっと頑張りたいと思います。
今年も色々お世話になりました。良い年をお迎えくださいませ。年末は、お忙しいと思いますが、体調など崩されぬよう、どうぞお体ご自愛ください。
yamaguchi様
コメントありがとうございます。
怪我や病気、一人で苦しまず、周囲の方々の協力を頂く事も大切ですね!
yamaguchi様も、リハビリなど頑張っている様子、嬉しく思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。