あきらめないで良かった!
- 2010.11.19
- 脳脊髄液減少症
H.Mさん (50歳、男性)
今年の冬に、脳脊髄液減少症の診断でブラッドパッチを受け、状態は改善しました。多少の症状はありますが、仕事はもちろん、大好きだった旅行にも行けたと、嬉しそうに語って頂きました。
このH.Mさん、数年来、頭痛や倦怠感などの体調不良に悩み、仕事や日常生活にも支障を来たしました。
どこの病院に行っても、原因が明らかにならず、とても苦しみました。
「今だから言えるけど、あの頃は、本気で死ぬ事を考えていました。」
「家族には、辛い!とは言えても、死にたい!とは、とても言えなかったです。」
「先の見えない体調不良・・・・・でも、あきらめなくて良かったです!」
と、目に涙を浮かべて・・・・・
非常に重く感じた言葉でした。
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高橋浩一 先生
「あきらめ」は、臨床心理学の一つの重大なテーマでもあります。
諏訪中央病院の鎌田實先生が「あきらめない」という本を書いていらっしゃいます。
「がんばらない」に続いてベストセラーになりましたが、私も病床に伏しているときに読ませていただきました。
その中に、日本の患者たちが不信や不満だらけなのは、一つには、病院と病院の連携ができていないからだ、というようなことが書いてあります。
あきらめるには、そういう結論に至る経過があるのです。つまり。「あきらめない」でも大丈夫な保証がいくらかでもあれば、あきらめなくなるのです。
現に、私も病人ですが、あきらめていないのは、私にとっては十分なインフォームドコンセントができているからだと思っています。
高橋先生は、鎌田先生がおっしゃるところの「医療の連携」にもものすごく心を砕いていらっしゃいます。
そういう動きが、全国のDrにつながるといいなあと思っています。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
鎌田先生の著書は、拝読させて頂きましたが、自分として非常に、非常に勉強になりました。主に医師としての姿勢です。
微力であっても、鎌田先生の述べられている姿勢を少しずつでも習慣に取り入れ、人への診療を心掛けています。
その中に病院との連携、インフォームドコンセントは非常に重要です。