髄液の役割
- 2010.05.15
- 脳脊髄液減少症
髄液の機能として不明な点が少なくありません。
脳脊髄液減少症で味覚障害が生じて、ブラッドパッチで味覚が改善する。
この事一つとっても、そのメカニズムは不明です。
医学の分野では、たとえば遺伝子の研究など、相当なレベルまで解明が進んでいます。
しかし髄液に関しては髄液の吸収部位ですら、確定的な事が同定されていません。
遺伝子などの研究に比べれば、かなり遅れていると思います。
逆に髄液の機能を解明する事で、いままで分からなかった事が、かなり解明されると思います。
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髄液循環 2010.05.12
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髄液に関する基礎研究 2010.05.16
高橋浩一 先生
以前に、研究に協力させていただいた「国立精神・神経センター」でも「髄液の採取」を呼びかけるポスターを見たことがあります。
髄液の中にある特殊なタンパク質を特定することで、統合失調症などの解明に役立つのだそうです。
遺伝子の研究などと同じように、動物などを使った実験では、効果が測定できないのでしょうか?
悪性腫瘍の治療は、もはや「遺伝子を特定して、そこだけ狙い撃ちする」というような段階に入りつつあるとも伺っています。
脳神経の研究も、そのように進むとよいですね。
それには、前のスレにある、研究費や人材の問題も大きく関わってくると思います。
もしかしたら、製薬会社などの利益などとも関係あるのかな?
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
髄液はアルツハイマーなどの変性疾患の研究で注目している学者もいます。
国内でも、分子レベルで髄液に関して研究されている先生もいます。
益々、研究が進む事を望みます。
高橋 浩一先生
現時点では、脳脊髄液のどの成分が漏れているのかもわからないそうです。
漏れている成分が分かると、RIで標識して、脳脊髄液の動態が明らかになります。
このホームページをご覧の先生で研究していただける方がいらっしゃるとうれしいですね。
研究者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
M様
コメントありがとうございます。
本当に臨床、基礎ともに研究成果が上がる事を望みます。
私も、もっと勉強します。