特発性低髄液圧症候群に伴う慢性硬膜下血腫の手術所見
- 2019.04.24
- 脳脊髄液減少症
特発性低髄液圧症候群に伴う慢性硬膜下血腫、今でもなかなか診断されない症例が少なくありません。
特発性低髄液圧症候群に伴う慢性硬膜下血腫の治療は、保存的加療にて効果が乏しい場合はブラッドパッチを先行すべきと考えています。
ただ特発性低髄液圧症候群の診断がなされずに、慢性硬膜下血腫の手術を施行される場合が少なくありません。
特発性低髄液圧症候群に伴う慢性硬膜下血腫は、手術所見で鑑別が可能です。
髄液漏出に対する治療が行われていない、もしくは不十分な場合の慢性硬膜下血腫では
- 頭蓋内圧が低い
- 血腫の流出が不良である
- 脳表の盛り上がりが悪い
- 硬膜下ドレーンが機能しない
一方で、髄液漏出に対する治療が適切に行われた場合の慢性硬膜下血腫では
- 頭蓋内圧が高い
- 血腫の流出が良好である
- 脳表の盛り上がりが良い
- 硬膜下ドレーンが機能する
といった手術所見を示します。
ご参考頂けたら幸いです。
特発性低髄液圧症候群に伴う慢性硬膜下血腫の安静に関しては、
を参照下さい。
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