脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

平成22年を迎えて

平成22年を迎えて

一日でも早い脳脊髄液減少症に対する保険適応を! と、改めて願っております。

J.Sさん、30代男性。

交通事故により頭痛、めまい、嘔気、意識消失発作、左半身しびれ、麻痺、記憶障害などが出現し、持続、ほとんど寝たきりの状態となりました。

精査にて脳脊髄液減少症、および左胸郭出口症候群と診断し、ブラッドパッチ、それから胸郭出口症候群の手術を受け、状態は改善傾向にあります。

しかし、復職はできない状態が続きました。

状態を少しでも改善させたいと、J.Sさんは次のブラッドパッチを考えました。

治療費用は、お母様が働いて作って頂いたそうです。

しかし治療の数週前にJ.Sさんがブラッドパッチ治療をキャンセルしました。

理由を尋ねると、お母様が癌を患われ、お母様のケアが大切だからとの事でした。

加えて、ブラッドパッチを受けるために貯めていたお金は、お母様の治療に当てるために、ブラッドパッチはしばらく受けられないと話されました。


その他にも経済的な理由により、治療が受けられない方々がいます。

一日でも早い、脳脊髄液減少症に対する保険適応を切望しております。