脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

頭痛について②

頭痛について②

頭痛の事を、片頭痛とイコールと思っている人が結構、多いです。

先日も、ある女性の方が、両側の前頭部を押さえながら、

「片頭痛で、他の病院で薬をもらったのに全く効きません。」

と言いながら、処方された大量の片頭痛薬を持って来院されました。

以前、片頭痛と診断されたかと聞くと、そうではなく、勝手に頭痛=片頭痛と思っていたようです。

そこで、検査で頭蓋内に病的な異常がない事を確認し、片頭痛について説明させて頂きました。

片頭痛とは、頭の片側がズキンズキンと痛み、数時間から3日続きます。

そして嘔気、嘔吐を伴い、光や音に過敏になります。

また、体動や運動で頭痛が増強します。

前兆を伴う片頭痛もあり、その場合は閃輝暗点といわれる、ジグザグ模様が視野の中心から始まり、拡大するといった視覚の異常を自覚される方が多いです。

以上を説明し、このような頭痛ですか?と訪ねると、

「全然違います。」

「それでは、片頭痛の薬は効きませんね。」

「私が片頭痛と言ったから・・・結構、この薬、高かったのに・・・」

実際の診療では、このような場面が結構多いです。

頭痛の場合、どこが、どのように痛むかなど性状を伝えるのがよろしいと思います。