頭痛について②
- 2009.11.06
- 脳脊髄液減少症
頭痛の事を、片頭痛とイコールと思っている人が結構、多いです。
先日も、ある女性の方が、両側の前頭部を押さえながら、
「片頭痛で、他の病院で薬をもらったのに全く効きません。」
と言いながら、処方された大量の片頭痛薬を持って来院されました。
以前、片頭痛と診断されたかと聞くと、そうではなく、勝手に頭痛=片頭痛と思っていたようです。
そこで、検査で頭蓋内に病的な異常がない事を確認し、片頭痛について説明させて頂きました。
片頭痛とは、頭の片側がズキンズキンと痛み、数時間から3日続きます。
そして嘔気、嘔吐を伴い、光や音に過敏になります。
また、体動や運動で頭痛が増強します。
前兆を伴う片頭痛もあり、その場合は閃輝暗点といわれる、ジグザグ模様が視野の中心から始まり、拡大するといった視覚の異常を自覚される方が多いです。
以上を説明し、このような頭痛ですか?と訪ねると、
「全然違います。」
「それでは、片頭痛の薬は効きませんね。」
「私が片頭痛と言ったから・・・結構、この薬、高かったのに・・・」
実際の診療では、このような場面が結構多いです。
頭痛の場合、どこが、どのように痛むかなど性状を伝えるのがよろしいと思います。
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高橋浩一先生
ちょっとビックリでした。
片頭痛の場合は、どの薬をどのタイミングで飲むのがその患者さんにとって効果的かをドクターと一緒に探りながら処方が決まっていく・・・
と思い込んでいたので。
本人が片頭痛と言ったら、それで片頭痛の薬が処方されるということもあるんですね。。。。(しかも大量?) ホントに高い薬だと思うのに。
いずれにしても、その患者さんは行動を起こして(高橋先生の診察を受けて)正解だったと思います。きっと心理的にも安心され、これからは症状が緩和していくのではないでしょうか。
とても勉強になります。
たぶん、頭痛について③、④・・・もいずれアップされますよね?と期待しております。
追伸
健康セミナーですが。開催地(市川市)が近いので、ラッキーでした。遠いと行きたくても行けませんから。
山王病院にお世話になっていますが、高橋先生とお会いする機会がありませんので、これはナマの先生を見る機会だ!?(笑)と思いまして参加させていただくことにしました。もちろん(!)講演内容も楽しみにしております。
へびくま様
コメントありがとうございます。
頭痛の診療は時に難しい事があります。しかし、症状から診断できる頭痛もあります。
その代表が片頭痛です。
多くの方々に頭痛について理解を頂けたら幸いと考えていますので、頭痛についての続編は必ずアップします。
それから、市川セミナー参加申し込みありがとうございます。
一つでも多く、心に響くような事を話せれば良いと思っています。よろしくお願い申し上げます。