脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

慢性硬膜下血腫合併症例の安静期間

慢性硬膜下血腫合併症例の安静期間

ブラッドパッチ後の安静が大切なのは、言うまでもないのですが、つい調子が良いので、安静を守れないという方々を最近、少々見かけます。

特に慢性硬膜下血腫合併例に多いように感じています。

ブラッドパッチや手術など行うと、劇的に症状が改善するため、つい治った感覚になってしまうようですが、安静にしていなと血腫が増えて、かえって復帰に時間がかかってしまいます。

慢性硬膜下血腫を合併していない低髄液圧症候群、脳脊髄液減少症は、ブラッドパッチ後の安静を約2週間と指導していますが、慢性硬膜下血腫合併例では、血腫が吸収される、もしくはほとんど吸収されるまでは安静にしていた方が良いでしょう。