慢性硬膜下血腫合併症例の安静期間
- 2016.11.15
- 脳脊髄液減少症

ブラッドパッチ後の安静が大切なのは、言うまでもないのですが、つい調子が良いので、安静を守れないという方々を最近、少々見かけます。
特に慢性硬膜下血腫合併例に多いように感じています。
ブラッドパッチや手術など行うと、劇的に症状が改善するため、つい治った感覚になってしまうようですが、安静にしていなと血腫が増えて、かえって復帰に時間がかかってしまいます。
慢性硬膜下血腫を合併していない低髄液圧症候群、脳脊髄液減少症は、ブラッドパッチ後の安静を約2週間と指導していますが、慢性硬膜下血腫合併例では、血腫が吸収される、もしくはほとんど吸収されるまでは安静にしていた方が良いでしょう。
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高橋浩一 先生
「安静は必要だが、安静のし過ぎは逆効果。」
ここの加減が難しいのですよね!
この辺が「インフォームドコンセントのミソ」のような気がします。Drにとっても、患者にとっても。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
その通りです。同じ病気でも、重症度や経過によって安静度も変わってきます。
決めつけは、時に仇になります。