安静と水分補給の大切さを再認識
- 2009.09.02
- 脳脊髄液減少症
小学校低学年のA君(男児)。
ある日、あごを打撲した後から、起立性頭痛、頚部痛などが出現して、通学不能になりました。
近くに総合病院があり、いろいろな検査を受けますが、異常を認めませんでした。
それでも症状が強固に持続するため、お母様は熱心に、A君の病状を調べ、「脳脊髄液減少症・子ども支援チーム」の存在を知ります。
早速、総合病院の脳神経外科を受診し、脳脊髄液減少症の可能性を相談した所、まずは小児科的に診断を受けるべきとのアドバイスをされました。
しかし、お母様は脳脊髄液減少症の可能性を強く疑い、山王病院を受診しました。
そこで私は、
「経過、症状から脳脊髄液減少症は充分疑えますが、まずは安静と水分補給を心掛けてみて下さい。」
と、アドバイスしました。
約1ヶ月の安静、水分補給にてA君は快復しました。
2007 脳脊髄液減少症ガイドラインにて、本症が疑われる場合は、まず安静、水分補給などの保存的加療を試みるべきと記載されています。
保存的加療とは、ブラッドパッチや手術治療以外の内科的な治療をいいます。
A君のように、保存的加療で軽快される方もいますので、まずは試すべき方法と再認識しまた。
高橋浩一 先生
昨日、おせつ様のブログで、国会の答弁のことが話題になり、
少々、アメリカの実情など知りたくなりました。
http://blog.goo.ne.jp/shiori491122
「脳脊髄液減少症」は、英語ではどのようにいうのか、教えていただけたら幸いです。
それを手がかりに、FDAのページなどを読んでみようと思います。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
脳脊髄液減少症は
Cerebrospinal hypovolemia, intracranial hypotension, cerebrospinal fluid (CSF) leak
などです。
intracranial hypotensionが最もヒットするかもしれません。
Spontaneous intracranial hypotension (SIH)
と、呼ぶ方もいます。
高橋浩一 先生
ありがとうございます。
FDAのホームページで、
cerebrospinal fluid 1830件
intracranial hypotension 549件
ヒットしました。
とても全部読み切れないとは思いますが、上の方の少しだけでも見てみたいと思います。
とにかく「アメリカの現状」はどうなっているのか、興味があります。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
cerebrospinal fluid (CSF) は髄液です。非常に広い範疇をを含みます。
脳脊髄液減少症でも自発的発症のSpontaneous intracranial hypotension (SIH)は、世界的にもかなり認められています。
問題は、外傷後など に発症する脳脊髄系減少症CSF hypovolemia はSIHと少々異なる病態で、この分野の認知が遅れていると思います。
初めまして
去年の11月24日に突然首の後ろから両肘にかけての痺れ、首の硬直、起立時のカチ割れそうな頭痛、数え切れない嘔吐で画像の結果、低髄液圧症候群と診断された35歳の女です。
入院になり絶対安静、1日2リットルの点滴を3週間して手術なしでだいぶ回復しました。
そこで先生に質問です。
低髄でスポーツ復帰〔私はバレーボールです〕された人はいますか?
今は長く立っていると頭の締め付けや外に出ると耳ぬきできない圧迫があります。
それはまだ漏れてるって事でしょうか?
えり様
コメントありがとうございます。
全ての方々に、「先に限界を作ってしまい、やりたい事をあきらめてしまう・・・」ようなことは、してほしくないので是非、頑張って下さい。
ちなみにブラッドパッチ後にスポーツ復帰された方々の復帰までの工夫は、小生著書「ケガに打ち克つメンタルトレーニング」に紹介しています。御参考頂けたら幸いです。
高橋先生
先日ブラッドパッチ3回目をしていただいたものです。回復良好中でマイペースに生活しております。
小学5年の息子の症状についてご相談があります。
小学2年の時に自転車運転中車に跳ねられ
かなり飛ばされましたが頭部打撲、脳震盪で救急搬送されましたが、命に別状はありませんでした。事故後、頭痛、吐き気、しびれなど症状が落ち着かず、低髄液の疑いはないかと医師に相談しましたが、頑なに否定されました。以降、脱水になると頭痛、吐き気、しびれなどの症状が頻回に出るようになり、登校が出来なくなるほどです。ちなみに、メンタル的な問題はなくサッカーをやっているポジティブな性格です。
私は、自分の症状と重なることから低髄液を疑い、激しい運動の前には脱水予防を心がけて、登校できない時はゆっくり休ませるよう対処してきましたが、長続きしません。
しかし、もう高学年。診断がついておらず、まともにサッカーが続けられず、父親には怠けてると言われ続け、これからの事を考えると一度先生に診ていただきたいと考えています。
このような症例は診ていただけますでしょうか?
まろ様
コメントありがとうございます。
文面からのみでは判断は難しいので、御受診頂けたら幸いです。
息子様の御回復を心よりお祈り申し上げます。
高橋先生
この病気の疑いで、先週、診察を受けたものです。仕事は定年を迎え、2年間の大学で学び直し、これからボランティア等の社会貢献で活動し始めたところでした。
症状は起きてしばらくすると頭がボーっとして来る
。それと耳鳴りです。横になると頭のボーっとするのが治まってきます。それ以外の症状は今のところ起きていません。
発症は今年の4月初旬でドクターショッピングをしていました。
MRIの検査は7月末と1ヶ月待ちです。
そこで2点質問です。
(1) この病気は早期発見、早期治療が回復率が高いとあります。私は今3ヶ月目です。検査は1ヶ月後ですがその後の治療はどの位先になるのでしょうか。
(2)MRI検査まで1ヶ月あるので先生が説明された保存治療(安静臥床)を自宅で始めています。今日で5日目です。何かアドバイスがあればご指導下さい。
気持ちは早く克服して大学で学んだ社会貢献活動のお手伝いをすることです。
高橋先生
先生の診断を受けた者です。
結果、脳脊髄液減少症ではないと診断されました。
幸い私は耳鳴り、頭のボーッとする以外の症状は全くありません。これからはあまり完全を望まず、前向きに活動的に進んで参ります。ありがとうございました。
トミー様
コメントありがとうございます。
トミー様のご活躍を応援させて頂きます。
高橋先生
先日は再度診察していただき有難うございました。引き続き、先生のアドバイスに従い、ジムで毎日、1時間あまりウォーキング、エアロバイクなど少しずつ体を動かしています。今の状況は疲労感(倦怠感)の他、頭がボーッとする、耳鳴りは相変わらずです。一度、友人との集まりに参加したところ1時間余りで頭がボーッとして途中退席しました。この症状からまたこの病気の不安が横切ります。しかし、動き始めて、まだ1ヶ月弱です。またジムで運動出来る状況から、もう少しこのまま続けて行こうと考えております。
診察のたびに、高橋先生の暖かい励ましに感謝しております。
トミー様
コメントありがとうございます。
小さなことをコツコツ積み重ねることが大切と考えています。
ご快復を応援しております!
高橋先生
先生の診察から2ヶ月弱が過ぎました。その節は大変お世話になりました。
その後のスポーツジムでのウォーキング、筋トレを行なってきました。おかげさまで体力は戻りつつあります。良くなった点は自律神経系の症状(倦怠感、不眠、夜間頻尿、ドライマウス)が治った事です。先生に進められた心臓の検査も異常がなく安心しているところです。
ただ、耳鳴は激しく、頭がボーッとするのは治りません。耳鳴りはずっとですが頭がボーッとするのは横になると治るのが気になります。頭のボーッとしてもふらつき、めまいはありませんが集中力は無くなります。これが治れば良いのですが。
この数日の行動は以下の通りです。1日目 17kmの自転車ツーリング、2日目 ジムで2時間の筋トレ、3日目 24kmの自転中ツーリング、4日目 18kmの自転車ツーリング。5日目 ジムで2時間の筋トレです。
少しずつハードな動きになってます。トレーニング中や自転車の時は頭のボーッとする症状は出ません。
先生の言われるようにこれだけ動けるのはその病気ではないという事で、頭から離した方が良いのでしょうか。
少しずつ秋らしくなってきました。先生の益々のご活躍を願っております。 ご自愛下さい。
トミー様
コメントありがとうございます。
これだけ動けて、気にするのは、もったいない気がします。
益々のご活躍を応援させて頂きます。