世界に一つだけの花
- 2009.08.22
- 脳脊髄液減少症
先日、アメリカ在住のEさん(15歳、女性)のお母様から、御相談を頂きました。
Eさんは元来、サッカーを頑張られてきたのですが、数ヶ月前から突然、起立性で悪化する頭痛が発生し、サッカーーどころか、通学も不能になったとの事です。
アメリカで、頭痛で有名な病院など通院し、投薬などの治療を受けましたが、一向に改善しません。
Eさんと、お母様は、脳脊髄液減少症を疑い、遥々アメリカから、山王病院での検査・治療を希望され、先日、入院しました。
RI脳槽シンチを行うと、RI残存率の低下を認め、脳脊髄液減少症と診断、ブラッドパッチを行いました。
血液を9割ほど注入した所でEさんが突然、泣き出しました。
腰痛が強いからかなと思い、治療を一時中断すると、
「頭痛が良くなった!」
と、うれし涙を流されていました。
3年ほど前、当時15歳のWさん(女性)も、アメリカで強固な頭痛を患いました。
日本に帰国し、山王病院にて脳脊髄液減少症の診断を受け、ブラッドパッチにて症状が軽快しました。
現在はバイトなどに精を出し、頑張られています。
Wさんは3年前の体調が悪い時の記憶が曖昧なようですが、行く病院、行く病院で
‘You must be depression!’ (おまえは鬱だ!)
と、言われた事は覚えているいようです。
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Smile! 2009.08.22
高橋先生へ、
娘のEmmaは、7ヵ月半ぶりに頭痛無しの日を送れるようになりました。すべて先生のおかげです。心の底からお礼を言わせていただきます。
アメリカでは、どこの病院へ行っても薬を処方されるだけで、何度尋ねても脳脊髄液減少症ではないと相手にされませんでした。
多分その先生たちは、確かな知識が無いままに判断されたのだと思われます。 うちの娘は横になっても、頭痛が続いていたので、あたまからこの病気には当てはまらないと言われ続けました。
高橋先生は、はじめから娘の症状一つ一つに耳を傾けて診断されてました。
私どもは、先生を信じようと決心を固め、アメリカよりやって参りました。大正解でした。
検査の結果すぐブラッドパッチを行い、そのすぐ直後Emmaは、頭が痛くないと泣いて喜んでおりました。1月7日から24時間、毎日続いた頭痛が一瞬にして無くなったのです。まだ気を許すわけには行きませんが、先生に出会えたこと、病名がはっきりしたこと、治療法が見つかったこと大きな成果です。これからも先生のブログを読ませていただき、娘と一緒に前向きに歩んでいこうと思ってます。
来週アメリカに帰ります。本当にありがとうございました。
Emmaの母様
コメントありがとうございます。
診断がつき、経過が良好なようで何よりです。
Emma様の件、脳脊髄液減少症に悩む方々が日本だけでないという事です。脳脊髄液減少症についての情報、世界に向けるべきと再認しました。
私自身も頑張ります。
Emma様
毎日続いていた頭痛の改善よかったですね。
私も昨年オーストラリアから脳脊髄液減少症を疑い山王病院で検査、ブラッドパッチを受け、高橋先生にとても感謝している者の一人です。
私の経験からですが、海外への移動は思っているより体力を消耗します。
アメリカに帰られた後、一般に書かれているブラッドパッチ後の安静よりももっと安静に気をつけられた方が良いのではないかと思います。
高橋先生が情報を世界に向けるべきとおっしゃっていただいたこと大変うれしいですね。
脳脊髄液減少症を多くの方に知ってもらえることができたらどんなに良いことでしょう。
Yuko様
コメントありがとうございます。
Yuko様、それからEmma様など、良くなられた方々の事を考えると、脳脊髄液減少症に関して、日本にとどまらず、世界に発信すべきと、自分自身にプレッシャーをかけ、頑張っていきます。