びまん性硬膜造影像
- 2017.08.08
- 脳脊髄液減少症
特発性低髄液圧症候群は、起立性頭痛、つまり起き上っていたり座っていたりすると、強烈な頭痛が生じるが、横になると、すっかり楽になるという症状が代表的です。
その診断に、頭部造影MRIでの「びまん性硬膜造影像」が代表的で、診断的意義が高いです。
ただ、この「びまん性硬膜造影像」は、発症早期には認められない事が多いです。
症状が出現して、比較的にすぐに頭部造影MRIを撮影されて、「びまん性硬膜造影像」が認められなかったとしたら、10日位後に、もう一度撮影すると、所見がはっきりする場合が多いです。
さらに特発性低髄液圧症候群では、慢性硬膜下血腫を合併する場合がありますので、頭部MRIやCTで、画像フォローアップが必要と考えています。
それから時間が経過すると、症状が持続していても、「びまん性硬膜造影像」は消失する場合があるので注意が必要です。
要は、特発性低髄液圧症候群の場合、最初だけ頭部MRIを撮影して判断するのでなく、画像評価による経過観察が大切です。
特発性低髄液圧症候群と脳脊髄液減少症の違いに関しては、以下を参照頂けたら幸いです。
高橋先生様
先日、高橋先生に手術をして頂きました。
その節は大変お世話になり、ありがとうございました。
頭痛もなくなり、本当に感謝しております。
入院中に先生のブログを見つけ、読むようになりました。とても参考になりますし、勉強になります。そしてなによりも、病気に対しての不安が、軽くなりました。
また、経過観察でお会いすると思いますが、今後もよろしくお願い致します!
camera様
コメントありがとうございます。
経過が良好な様子、嬉しく思います。
どうぞ、素敵な写真を撮り続けて下さい。
高橋先生様
現在妊娠32週なのですが、起立性頭痛に毎日悩まされております。
出産後もこの頭痛が続くようであれば、高橋先生の診察を受けたいのですが、授乳中でも可能でしょうか?
また、出産に関しても、いきみにより更に悪化しないか不安です。
コメント頂けたら幸いです。
妊娠32週様
コメントありがとうございます。
症状が持続するようでしたら、御相談頂けたら幸いです。
御回復を心よりお祈り申し上げます。