水分補給について
- 2009.07.21
- 脳脊髄液減少症
梅雨も明け、間もなく猛暑がやってきます。
脳脊髄液減少症の方々にとって、水分補給は重要です。
では、どのようなものを飲めばよいでしょうか?
私の意見としては、何でも良いと考えています。
ただし、水分の吸収に関しては理解しておいた方が良いでしょう。
水の中に、塩分や糖分が少し入っていて、その濃度が血液の浸透圧に近いものが、体内に吸収されやすい、つまり、飲んだ物が、体の中に留まりやすいです。
代表的なものは、スポーツドリンクです。ただし、糖分が含まれているものを多量に飲むとメタボリック症候群になりますので、注意下さい。
ちなみに、吸収の事だけを考えた飲み物は、OS-1です。
水分補給も、楽しんでできると良いと思います。
患者様の中には、
「岩塩をかじってから水を飲むと楽になる!」
「水の中に少量の蜂蜜とレモンを入れて飲んでいる!」
など、工夫されている方もいます。
食事の際は、当然、食事中に塩分や糖分が含まれますので、水やお茶で良いと思います。
量に関しては、一日何リットル!と、決めてしまうのは、時に危険な事があります。気温や活動量などで必要な量が変わりますので、臨機応変に判断すべきです。
脱水の症状は、口渇です。のどが渇いて我慢しないで下さい。
思い出すのが、医学部学生時代の生理学の水の吸収に関する実験です。
一人が、水を1リットル、もう一人が等張生理食塩水(血液と同じ浸透圧の塩水)を1リットル、もう一人が高張食塩水(血液より高い浸透圧の塩水)を100ミリリットル飲み、その後の尿量などを観察します。
私はじゃんけんで勝ち、水1リットルを飲みました。当然、トイレが近くなります。つまり、体の中に留まる時間が少ない訳です。
等張生理食塩水を飲んだS君は、たくさんの水分を飲んだにもかかわらず、それ程、トイレの回数は増えません。つまり、水分が体の中に留まっている時間が長いという裏づけです。
一方、じゃんけんで負け、高張食塩水を飲んだT君は、その後に腹痛を訴え、下痢しました。塩辛いものには注意しましょう!
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高橋浩一 先生
「最終警告!たけしの本当は恐い家庭の医学」で、「脳脊髄液減少症」が取り上げられましたね。
篠永正道教授も出演なさっていました。
「水分補給をすれば、治る」というような印象になってしまったことは残念ですが…せめて、ブラッドパッチには触れてほしかった…
しかし、本症について知らなかった方々には、大いに宣伝効果はあったと思います。
インターネットも、「知りたい方」には効果を発揮しますが、やはり、不特定多数に対しては、「テレビの力」は大きいものがあると思いました。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
昨日は、「最終警告!たけしの本当は恐い家庭の医学」を見ることができませんでしたが、ビデオに録画してありますので、後で見ます。
テレビの力が凄いと思ったのは、私のホームページへのアクセス数が昨日は、富士山状態でした。
番組を見ていませんが、いかなる形でも脳脊髄液減少症の啓蒙に頑張られている篠永先生には、批判などを覚悟で出演されていると思いますので、本当に敬服します。といより、適当な言葉が見当たりません。
高橋浩一先生
私は、妹がこの病気になるまでこの病気の存在を
知りませんでした。
今では、先生の著書をはじめ、篠永先生や
美馬先生など研究のデータ集等、この病気について
の多くの先生方の著書を読み、この病気を本当に
多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。
また、多くの医療関係者に知ってもらいたいと思います。
病の苦痛のうえ、理解されない苦痛、いろんな苦痛に
精神的にもダウンしてしまう前に、きちんと目の前の
患者の声を聞き、適切な判断のできるお医者様を
増やしてほしいと思うようになりました。
ブラッドパッチ後、妹は辛い時も多々あります。でも、
前向きに考えるようにしています。先生の“メンタル強化法”
が役立っています。ちなみに、水分補給では、OS1も手放せません。
患者の体と心の叫びを真摯に受け取って、この病気に
きちんと向き合ってくださる高橋先生をはじめ、篠永先生、
美馬先生、他多くの先生方に、私は敬服しています。
今後ともよろしくお願い致します。
さきひおあかねまま様
コメントありがとうございます。
脳脊髄液減少症を患っていても、診断に至っていない方々は少なくないと思います。そのために、本症認知度を上げる必要があると思います。御協力頂けたら幸いです。
私共はもちろん頑張りますが、皆様のサポートに本当に元気を頂きます。
そして私自身、さらにメンタルを強化して、前向き思考を皆様に伝染できるように勉強したいと思います。