脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

顎関節症

顎関節症

脳脊髄液減少症の方々の中に、少なからず顎関節症を合併されている方がいます。

顎関節症とは、あごの関節の痛み、口が開きにくい、口を動かした時、クリック音などの音が聞こえるなどを呈する疾患です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/顎関節症

ブラッドパッチをしても、顎関節症の症状が持続する場合は、口腔外科、歯科などで、適切な治療を受ける事が大切と思います。

先日、脳脊髄液減少症のA.Tさん(女性)が、「ブラキシズム」(強い歯ぎしりや噛みしめの悪習慣)と診断されたと教えて頂きました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ブラキシズム

このブラキシズムには、いくつかの治療法があるようですが、生活面では、なるべく上下の歯をつけないようにする事が重要なようです。

ただ、このように指導してだけでは、ほとんどの方は実践できないようです。

そこで、A.Tさんは、心理療法で使われる認知行動療法に準じた方法を指導されました。

これは、まず第一段階として、上下の歯の軽い接触と非接触を繰り返し、力を入れなくても歯が接触しただけで、あごの筋肉が動く状態を認識します。

次に第二段階として、張り紙などを用いて、「歯は離してリラックス」を意識します。

生活の様々な場面で、あごの付近のリラックスを意識して、歯を離して、舌の力を抜く事が重要との事です。


脳脊髄液減少症の方々にはリラックスをして、余分な力をなるべく使わない方が良いと指導させて頂く場合があります。

顎関節症を合併された方も、上記のようなリラックスを意識する事により症状が緩和される可能性がありますので、試されて良い方法と思い、紹介させて頂きました。

A.Tさん、貴重な情報をありがとうございました。