顎関節症
- 2009.06.20
- 脳脊髄液減少症

脳脊髄液減少症の方々の中に、少なからず顎関節症を合併されている方がいます。
顎関節症とは、あごの関節の痛み、口が開きにくい、口を動かした時、クリック音などの音が聞こえるなどを呈する疾患です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/顎関節症
ブラッドパッチをしても、顎関節症の症状が持続する場合は、口腔外科、歯科などで、適切な治療を受ける事が大切と思います。
先日、脳脊髄液減少症のA.Tさん(女性)が、「ブラキシズム」(強い歯ぎしりや噛みしめの悪習慣)と診断されたと教えて頂きました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ブラキシズム
このブラキシズムには、いくつかの治療法があるようですが、生活面では、なるべく上下の歯をつけないようにする事が重要なようです。
ただ、このように指導してだけでは、ほとんどの方は実践できないようです。
そこで、A.Tさんは、心理療法で使われる認知行動療法に準じた方法を指導されました。
これは、まず第一段階として、上下の歯の軽い接触と非接触を繰り返し、力を入れなくても歯が接触しただけで、あごの筋肉が動く状態を認識します。
次に第二段階として、張り紙などを用いて、「歯は離してリラックス」を意識します。
生活の様々な場面で、あごの付近のリラックスを意識して、歯を離して、舌の力を抜く事が重要との事です。
脳脊髄液減少症の方々にはリラックスをして、余分な力をなるべく使わない方が良いと指導させて頂く場合があります。
顎関節症を合併された方も、上記のようなリラックスを意識する事により症状が緩和される可能性がありますので、試されて良い方法と思い、紹介させて頂きました。
A.Tさん、貴重な情報をありがとうございました。
高橋浩一 先生
脳脊髄液減少症の詳細について知ろうと思って調べていたら、
「脳脊髄液減少症データ集Vol.2」という書籍が出版されている事を知りました。
これは、どのような書物でしょうか?
我々のような門外漢が読んで、理解できる範囲の事が書かれていますか?
もし、あまりにも専門的すぎる場合、悪性腫瘍のような、一般向けの書物は、出版されているでしょうか?
本の紹介文?にも書かれているとおり、インターネットから得られる安易な情報だけに頼っていたのではいけないと思い、お尋ねしました。
以上、教えていただければ、幸いです。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
「脳脊髄液減少症データ集Vol.2」は、脳脊髄液減少症研究会での発表内容を中心にまとめられたものですので、少々医療従事者に対しての専門性が強いと思います。
一般向けでしたら、篠永正道教授著「あなたのむち打ち症は治ります」(日本医療企画)が、理解しやすいと思います。
本症に関心頂き、本当に感謝です。
高橋浩一 先生
ありがとうございました。
さっそく、「あなたのむち打ち症は治ります」(日本医療企画)を当たってみます。
なんか、ここのところ、読む本だらけの「積ん読」で、それだけでも楽しいです。
新聞の書評欄なんか、まったく用無しです。笑 御礼まで。
あきちゃんで~す様
コメントありがとうございます。
「積ん読」は、うけました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
高橋浩一 先生
はじめまして。
BP後に顎がひどく痛み出したのですが(それまでは全く痛みませんでした)、BPの影響は考えられますか?
よろしくお願い致します。
匿名様
コメントありがとうございます。
御質問の件ですが、ブラッドパッチの影響というより、ブラッドパッチ中に歯をくいしばるなど、顎の関節に過度の力がかかったからだと思います。
局所麻酔の他の治療でも経験します。
高橋浩一 先生
ご回答ありがとうございます!
またよろしくお願い致します。