脳脊髄液減少症や水頭症など脳脊髄液循環障害を専門に診療を行っている高橋浩一の公式サイトです。

南国からの手紙

南国からの手紙
以前にブログで紹介させて頂いたK.Aさん(46歳、女性)。

 先日、元気な姿で御来院頂きました。


「健康、会社、資産、財産を全て失い身体が思う様についてきてくれずに、随分と辛く苦しい時期もありました。

生きる事が無意味に思った頃もありました。

心療内科で相極障害と診断も受けていました。

そんな時、高橋先生の著書を拝読させて頂き、心が救われました。今でも、辛い時には繰り返し読ませ頂いております。

南国に来て、新たな生き方も見つけ出せました。

東京で仕事を夢中でやっていた頃とは全く違う生活です。生活水準も二桁、三桁違う生活ですが、それなりに楽しく暮らしています。

以前の様に、バリバリ仕事をしたいと思っていましたが、それは叶わない事の現実も受け止められる様になりました。 今、私が出来る事、そして、今の私の身体に無理の無い事をして生きて行くと言う事が、今の大切なのだと思える様になって来ました。

今は、美容の学校に通い、英語の勉強をしています。 学校の方も一段落の目処がたち、勉強と同時に美容の仕事もしています。

私では無いと嫌だと言って下さる方が20名程になり、それなりに忙しく毎日が過ぎて行きます。 私を、必要として下さる方々がいらっしゃる事が幸せです。 」


健康、仕事などを失い、死を考慮した程の辛さは、想像できません。

しかし、時間をかけて現実をしっかりと認識し、今のK.Aさんができる範囲で、最大限の事を楽しまれています。

過去に憧れる事は、当然と思いますし、拭い去る事はできないと思います。 しかし、それ以上に未来に目を向け頑張られている前向きな姿勢には、心から敬意を表します。

「しあわせは、自分の心が決める」という、相田みつを氏の言葉の深さを改めて感じさせて頂いた想いです。

http://www.youtube.com/watch?v=2EsLvE8-FvI