体位性頻拍症候群と低髄液圧症候群
- 2019.11.12
- 脳脊髄液減少症
体位性頻拍症候群POTSに伴う低髄液圧症候群に関する症例報告が論文発表されました。
Yuji Kato, Takeshi Hayashi, Noriko Arai, Norio Tanahashi,Koichi Takahashiand Masaki Takao. Spontaneous Intracranial Hypotension Associated with Postural Tachycardia Syndrome Intern Med 58: 2569-2571,2019
体位性頻拍症候群POTSも、低髄液圧症候群も起き上がると頭痛など生じるため、鑑別が困難なことがあります。
上記論文では、起立性頭痛が出現、臥位から立位で脈拍数が40回/分上昇したため、POTSと診断しました。
また頭部MRI, RI脳槽シンチにて低髄液圧症候群と診断し、ブラッドパッチを施行、頭痛とともに、体位性の頻拍も改善したという貴重な症例です。
自律神経障害が、体位性頻拍症候群POTSと、低髄液圧症候群に関与している可能性について考察されています。
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